美しく繊細な透明感のあるミヨシ君のいる世界がある

繊細な言葉で綴られる美しい物語でした。

主人公が惹かれたミヨシ君は透明感のある少年。でも、それだけではなかったのです。

徐々に明らかになる残酷な現実。
それでも主人公もミヨシ君も悲観するだけではない。二人の心の通わせ方は普通ではないかもしれない。でも、とても美しい。

ピアノ曲と折り紙。オフィーリアの絵。美しい二人にぴったりです。

悲しい結末だと普通の人は思うでしょう。でも、主人公は幸せだというのです。
透明な永遠の想いを抱いて、指からそれを音の結晶にして、アラベスクを引き続ける主人公の姿が残ります。

美しい時間に揺蕩わせてくれる物語です。

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