もう一度、あの歌を聴かせてよ。

挫折を味わっていた少年の前に現れたのは、楽しげに讃美歌を歌う少女でした。
歌声に、また、幸福しかしらぬような姿に心惹かれた少年は、ある日、彼女に告白したのですが……

青春の中にある儚さ暗さが透明感ある文章で淡々と綴られています。
重いテーマですが、筆力のためか切なくも美しく感動的でした。

すっと心にしみてくる、読ませる力がある短編です。おすすめです。

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