つきのさんの、お歳に合わせた日常が描かれていますが、苦い感情も、甘い感情も、つきのさんの中にある、少女性がよく表れているような気がします。
男性でも、子供の部分がいつまでも、それこそ亡くなるまで続き有るように、女性にも、いつまでも、少女性は残り続けるのではないでしょうか?
とても正直に、ご自身の感情を明らかにするとき、ここにおいては、その少女性は、作品という形で、ずっといつまでも残り続けると思うのです。
こう言っては失礼に当たるのかもしれませんが、読んでいて、素直に可愛いな、つきのさんって、と、思ってしまいます。
もちろんそれだけではなく、歳を重ねることに付きまとう、さまざまな壁が現れたりすることも描かれています。が、それでも、私が強く感じてしまうのは、つきのさんが持つ、少女性です。
それを大事にしてほしいですし、私もそれを大切に、受け取りつつ、読みたいなぁ。これが正直な私の感想です。