巨大な鋼鉄の鎧をその身に纏い、追い求めたのは純然たる強靭さだったのか?

 主人公は、その身を戦場に置いていた。
 暴走した所属不明機に襲撃されている村を、救うべく戦力を割かなければ、狙い通りの戦果を上げていたはずだった。しかし、村を救うことは叶わず、同時に停戦。

 そんな負けた側の主人公に、戦勝側から引き抜きがかかる。二年間の期限つきで……。

 その期限があけた現在。
 主人公はプライベートのチームとして、二足歩行する機械を使っての競技に出場していた。順調に勝ち上がるプライベーターは、次第に会場の人気を攫っていく。

 準決勝を前にして、主人公に別件の仕事が舞い込んだ。
 久しぶりの模擬戦とはいえ、競技以外の実戦の依頼に、嬉々として参加する主人公と、その仲間たち。白熱のメカバトルが始まった。

 緊迫する攻防、緻密な描写。疾走感や躍動感がおもしろい。
 この勝負、どちらが勝つのか?
 更に、もうひとつ波乱の展開が待ち受ける。ここから先のヒロインの活躍もおもしろいと思うが、皆さまには、どう映るだろうか?