トリコロールの才媛

作者 銀鏡 怜尚

この物語を読了すれば、人生観・世界観に大きな変化が訪れますぜ!

  • ★★★ Excellent!!!

読了後、しばらく放心状態になってしまいました。なんという物語に出会ってしまったのだろうと。結論から申せば、傑作です。それも過去最高の。銀鏡さまのお作はすべて拝読してきています。新作が公開され拝読するたびに、もうこれ以上の面白い作品は書けないのではと、失礼ながら思っておりました。そして毎回同じことを思ってきての今作です。邪推があっさりと吹き飛ばされました。とにかく掛け値なしに面白い作品です。前作である『深緋の恵投』、『慧眼の少女』は今作『トリコロールの才媛』を世に送り出すために書かれた物語であったのではないかとさえ思っております。もちろん、前二作も傑作です、念のため。
登場する高校生同士の会話に、実際よりもやや大人っぽい感じも受けますが、主人公である大城優梨、影浦瑛のカップルやチームメイト、ライバルはいずれも秀才・天才であることを考慮すれば気にはならないかと思料いたします。
タイトルの意味がわかったとき、「これか!」と身震いしました。
ミステリーの旗手である銀鏡さまゆえ、単なる高校生のクイズ大会で終わるはずもありません。ちゃんと伏線が用意されています。その伏線に絡む謎もこの物語を盛り上げてくれます。三十三万を超える文字で創作されていますが、読み始めればそのストーリーにのめりこんでいくことは間違いないです。
ラスト、これは三部作(勝手にそう呼びますが)の締めくくりとして、本当に素晴らしい終わり方です。この物語を読まなければ、もったいない! 心からお薦めする傑作です。

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