恋のひとつずつが、刻に彩りを加えていく。クリームソーダの頃だったと……

 主人公の森山冬弥には、木になる女の子がいた。しかし、淡い恋ごころを打ち明けられずにもいた。

 そんな主人公はバンド仲間と共に、学際を舞台に最後のライブに向けて、練習を繰り返す。そして、当日。
 最後のライブの幕が上がる……。

 そこには、クラスメイトをはじめ、大勢の観客が主人公たちの出番を待ちわびている。その中に、恋ごころを抱く彼女も……。

 盛況のうちにライブが終わると、バンド仲間から、学際の花火大会を、その子と見るように勧められ……。
 バンド仲間に背中を押され、意を決して、その子のもとに向かう主人公。

 そこで、見た景色は……。

 恋なんて、甘いものばかりではないのだろう。ただ、刻が過ぎれば、甘酸っぱい素敵なおもいでにもなるのかもしれない。

 こんな時の仲間ってありがたい。そう思える結末が待っている。

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