月の無い宇宙へ

ある知的生命体(S群)が、宇宙を漂う巨大な廃船を発見した。
そこには「地球」という惑星に住む「人間」という知的生命体が暮らしていた痕跡があった。

その廃船から見つかった二つの生命体の死体と彼女らが持っていた二つの手帳。そこから読み取られる彼女たちの「生」から「死」への物語。
それは『月の無い空へ』という書名のドキュメンタリーとしてS群の母星で出版された。


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