老人たちはロックスターを目指す

金持ちの老人、小次郎がなぜかいきなりロックスターを目指し、バンドを組もうとするお話。集まってくるのは一癖も二癖もある老人たちで、残りわずかな命のロウソクを激しく燃やそうとする様子が、主に小次郎の娘婿である良介の視線から語られる。エピソードのタイトルなどにロックの名曲などが散りばめられ、楽しめる。著者の作品は独特のちょっととぼけた語り口にセンスを感じさせるところが好きなのですが、愛すべき?老人たちが本当のお星さまにならないよう祈りながら、楽しく読み進めて行きたい。

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