乱高下の激しいローラーコースターのような展開が魅力です☆

能力者(アビリティホルダー)という存在は、架空のものに思えて実は自分たちの周りにもいるのかもしれない。ちょっとだけ人とは違うレベルの能力を持ってみたいと願う時は、少しの間だけ自分自身を振り返ってみるのも良さそう。もしかしたら、その能力に目覚める可能性だってゼロではない。
あとは、その能力を好きになれるかどうか……作中のアビリティホルダーたちは、その葛藤に悩まされ続けながら人生に向き合っている。良い方に流れても悪い方に流れても、後悔の無い思いで描き続ける作者さまの優しい筆使いには癒される。

また、戦闘シーンの描写も素晴らしい。
流れるような体の動きに、周りの無機物なアイテムも巻き込まれ、文字から迫力のある映画のワンシーンを眺めているような感覚を見せつけてくれる。愛宕も拝読していて、飛んできたモノを避けようと頭をスイングさせたシーンがあった。

タイトルの通り、まだ「アルバイト」レベルの主人公なので、今後の本格的な社会人向けスパイ展開も期待したいものです☆

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