外対騎士団登場人物名簿・4 + Q&A

・ロザリンドファンの少女 (カーマ・バインド)


王都に住まう貴族の令嬢。

女性同士の愛を妄想するのが好きで、更に人を物理的に束縛する行為に興奮を覚える性癖を持つ。

実際に自分の家ではメイドに首輪をつけてそういうプレイを楽しんでいる。

なお、メイドの方は束縛されると興奮する性癖の持ち主である。

後にファミリヤ使いを志望し、キャリバンとリンダを大いに困らせる問題児となった。



・解釈不一致の騎士 (コミノ)


外対騎士団第一部隊、本部勤務の男性騎士。

ややオタク気質でサブカルチャー好き。女性を犬系、猫系で分類することが多い。

アイドルユニット『ミルキー☆ウェイ』の追っかけもやっているが、基本的には健全な人。



・ショルツ・ジュノーン


外対騎士団第二部隊、遊撃班所属の腕利き騎士の男。かつては冒険者だった。

出世欲がやや強いが、シアリーズの扱きで槍の腕を上げるなどガッツもある。

細かいことが気になって仕方ない性格だが、自分の気質と上手く付き合って仕事をしている。

しかし外対騎士団技術大会にてアマルに翻弄され尽くして負けてしまう。



・ドラガルス


帝国の伝説の暴走族、『帝韻堕狼襲』の総長の男。走り屋の間では伝説の存在。

暴走族時代のライとは硬い信頼関係で結ばれていたが、無謀な運転が原因で恋人のクレアを死なせてしまって以降はまともに会ってすらいなかった。

嘗て恋人のクレアを死なせた自責の念からライとのチキンレースを装って自殺しようとするが、ヴァルナに助けられて自暴自棄な生き方を説教される。

以降は考えを改め、無謀運転の事故を減らすための活動に尽力するようになる。



・『帝韻堕狼襲』現メンバー


暴走族『帝韻堕狼襲』の今のメンバーたち。

その殆どがクレアに会ったこともない新しいメンバーばかり。

事故の恐怖を知らない若さ故の蛮勇とドラガルスへの尊敬の念から暴走族をやっている。

ドラガルスが負けた後に『帝韻堕狼襲』は解散したが、その半数程度は今もドラガルスに付き従っている。残りの半数は族から足を洗ったり、或いは別の暴走族となって無謀な運転を続けているという。



・クレア


帝国の伝説の暴走族、『帝韻堕狼襲』のメンバーの女性。今は故人。

ドラガルスの恋人であり、逞しくも女性らしく、そして包容力のある人物だった。

メンバーの誰もが彼女を慕っており、ライに至っては初恋の相手だったという。

警察とのチェイスの際にドラガルスの無謀な運転や二人乗り、ヘルメットなしなどの様々な原因が重なってバイクから転落し、そのまま還らぬ人となる。彼女の死は同時に『帝韻堕狼襲』の黄金期の終焉を意味していた。



・フレミング夫妻(シュラース・フレミング(父)とピア・フレミング(母))


ガーモンとナギの両親で、海外を中心に活動するやり手の商人。

物心がついたばかりの息子たちを祖父母に預けて商売に熱中している。

事実上のネグレクトによって家族関係は破綻しているが、当人達はそれに気付かず本人達なりに息子達を一方的に愛している。

商人にして特権階級としての生き方が染みつきすぎて、感覚は平民と乖離しているため、ガーモンと会話してもいまいち噛み合わない。

外対騎士団を視察に来た際は特権階級の地位と価値観を一方的に押しつけてガーモンの意見を一顧だにしないという自己中心的な言動を見せつけて周囲をいらつかせた。

最終的にはガーモンがとっくに親離れしているという現実を受け入れ、その上で外対騎士団を自分たちの独自の販路でサポートすることを決めた……が、相変わらずズレは修正されていない。



・元副団長 (ガナール・ドナンス)


嘗て外対騎士団副団長を務めていた騎士。元聖靴の島流しだったらしい。

特権階級の立場と副団長の地位にあぐらを掻いて業務内容をまともに把握せず、現場の状況をまったく顧みない指示を飛ばし続けていた。

その身勝手さは作戦の遂行に支障を来す程で、遂には部下がガナールを無視して作戦立案や部隊指揮を行うに至った。

ガナールはこれを命令違反だとして団長に訴え出たが、逆にガナールの職務怠慢の証拠が大量に出てきて騎士団を解雇された。



・ユノ(ユノ・デ・ブライド)


貴族令嬢の少女。嘗てケベスに命の危機を救われて以降、彼に一目惚れする。

ケベスに対して甲斐甲斐しくも乙女らしいアピールを続けて射止めようとした。

しかし、ケベスはネージュに恋していることを理由にあっさり断った。

フラれたユノはショックでその後数ヶ月は心ここにあらずな日々が続いたという。



・フローコン家当主 (ムスファタ・フローコン)


ネージュの実の父親。彼と妾の間に生まれたのがネージュである。

ネージュのことは心配していたが、母親が彼女を捨てて行方をくらましたせいでネージュが娘であることに確証を得るまで時間がかかったらしい。

他の商家との縁談も兼ねて正式にフローコン家に受け入れようと画策するも、今更父親を求めていないし婚約者も気に入らなかったという理由でネージュに断られてしまう。

十年後の世界では、ネージュからケベスとの結婚式の招待状を受け取ってそわそわするなど、一方通行とは言え娘のことは気にかかる模様。



・ゴウライェンブ


宗国の宗王の男。

国際情勢はグローバル化の道を歩んでいると判断して海外との繋がりを強化する政策をとる。

茶目っ気のある性格で、平民ライエンを名乗り部下を連れてこっそり町に出ることもある。

しかし王としての冷徹さと覇気めいた威厳も兼ね備えており、カリスマ性は非常に高い。

ヴァルナ達を利用して力を持ちすぎたドンロウ一派の不正を暴く策謀を巡らせたが、報酬として三人に宝物庫の宝を三つ与えた際にヴァルナが国宝級のアラス神像をそれと知らず選んだことから流石に少し悪巧みを後悔したという。




・バン・ドンロウ


ドンロウ正拳法を扱うドンロウ道場の最高師範を務める老人の拳士。

商売にも手を出しており、財界、政界両方に絶大な影響力を持つドンロウ一派を束ねる。

戦闘狂で、財力も権力も自らの目指す最強の拳法を求める為の手段に過ぎない。

チャン・バウレンは嘗ての弟子だが、当時はチャンの方が強かったらしい。

見込みのある拳士のスカウトや育成を行っており、妄信的に慕う門下生も多い。

強さを求める余りに非人道的な実験にも協力しており、強さの追求を長く続けるために自らの肉体に魔物の因子を入れるなど、その強さへの渇望は常軌を逸している。

逃亡犯となった後も新しい弟子を増やしており、行方不明と復活を繰り返している。



・ショウ・レイフウ


レイフウ流拳術を扱うレイフウ道場師範の老人の拳士。

全盛期は二〇〇人近くの門下生がいたが、ドンロウ派の国内流派を全てドンロウ正拳法に統一するという動きに反発したために散々な嫌がらせを受け、弟子は十分の一ほどに減ってしまった。

物腰は穏やかだが弟子が誤った行いをすればしかと叱責するよい先生。

ドンロウ道場へ抗うことはやめ、弟子と孫娘のリューリンの将来を案じるのみだった。

ゴウライェンブの頼み事を受けてからはヴァルナやガドヴェルトに師事を行ったが、純粋な実力では既に自分を越える相手に指導するのは複雑な気分だったようだ。



・リュン・レイフウ


ショウの孫娘。幼い頃に両親を亡くし、ショウの元で育てられている。

拳法の才能に優れてはいないが、護身用にレイフウ流拳術を学んでいる。

『後の先』を取るセンスだけはあり、並の拳士では彼女に負けずとも勝てない。

実はメンクイで拳士ではなく都会の美形男子に憧れているが、彼女の趣味嗜好は宗国内ではやや異端的であるため普段は隠している。

後に姉とともに王国に移住し、宗国料理店を営みつつ男性アイドルの追っかけをしている。



・フーチャオ道場の一派


元々は宗国の中堅道場の一つで、ドンロウ正拳法による道場統一に反発していた。

嫌がらせにより目減りする門下生たちを前に最後の賭けとしてドンロウ道場に五行勝負を挑むも、圧倒的な実力差を前に完敗した。



・イェン・ロンシャオ


ドンロウ道場の最高幹部たる『四聖拳』の一人、火行を担う男。

烈火の如く髪を逆立てた凶悪そうな面持ちで、言動も品がなく粗暴。

蒐氣を手に纏わせて拳とともに相手に叩き込むことでガードをすり抜けて氣のダメージを与える戦法を得意としている。

非常にグルメで、気に入った店は行き着けにするが酷い料理を出されると暴れるという。

実はドンロウ派の汚い仕事を担当しているために意図的に憎まれ口を叩いていた面もあり、根は割と潔く気の良い男である。



・リューリン・チャオ(その後リューリン・レイフウになる)


ドンロウ道場の最高幹部たる『四聖拳』の一人、水行を担う女。

派手なマンダリンドレスに強気な化粧をした足の長い女性。

嗜虐的で苛烈な性格の通り、長い足を使った蹴りで相手を甚振る。

実際には勝利しなければならない、舐められてはいけないという強迫観念からそのような言動をしているだけで、本来は気弱な性格。

幼い頃に両親を亡くした際に人身売買されたため知らなかったが実はリュン・レイフウの姉であり、過去を知った後はリュンと共に行動している。



・ユージー・ガオラン


ドンロウ道場の最高幹部たる『四聖拳』の一人、木行を担う男。

かなりの巨体だが性格は穏やかで、戦いにはいつも乗り気ではない。

見た目に似合わずかなりの技巧派で、柔拳を利用したカウンターは強烈。

弟のレンが唯一の家族であり、レンのためにドンロウ道場に入ったようなもの。

戦いを厭う性格を抜きにすれば『四聖拳』最強と言われていたが、ヴァルナたちとの五行試合で一皮むけ、才能と長所を活かした柔剛一体の拳士に変貌した。

騒動後はドンロウ道場の師範となり、混乱を収めつつイェンと協力して逃亡したバンとの戦いに身を投じた。



・レン・ガオラン


ドンロウ道場の最高幹部たる『四聖拳』の一人、土行を担う男。

ユージーの弟だが、顔に面影がある程度で体格は平凡。

常に模範的で華のない戦いで相手を倒すため、本気を出していないのではと噂される。

また、普段どこで何をしているのか道場内の人間も知らないなど謎の多い男。


実はレン本人ではなく名前を借りているだけの別人で、バンが魔物の因子を自らに取り入れる前の実験台とされた子供が成長した姿。

当人は人体実験に利用されたという意識はなく、無垢だが共感性がなく残酷な性格。

バン直々に師事していることと魔物因子の影響で、他の四聖拳の技も使いこなす。

自分と同等の存在が殆どいないせいか戦う相手を喋る玩具としか思っていない節がある。



・フーチャオ道場の門弟 (ホン・ヂーチュウ)


フーチャオ道場の五行勝負に数合わせで参加させられた門弟の男。

バンにその気概を認められスカウトされる。

他の門弟や師範を裏切ることに葛藤はあったが、彼の家は兄弟が多く食うにも困るほど貧しかったため、家族を養うためにドンロウ道場に下った。

家族は救われたが、その後すぐに道場襲撃と摘発によって再び苦難に見舞われた。



・ダーフェン・ジャンウとホンシェイ・ジャンウ


宗国に仕える双子の役人の男達。スタイルが良く顔も女性受けする。

左の前髪が垂れているのがダーフェンで、右に垂らしているのがホンシェイ。

バンから宗国政府の情報を得る為に送り込まれたが、実際には二重スパイでゴウライェンブの側に忠誠を誓っている。

双子特有のコンビネーションは強力で、二人揃えば四聖拳にも匹敵する。

ダーフェンはロマニーに一目惚れしており、ホンシェイは呆れている。

後にダーフェンはロマニーが男だと知ったが、それでも好きだったらしくネフェルタンと壮絶な戦いを三日三晩に亘って繰り広げたらしい。



・有志連合


ゴウライェンブ王がドンロウ道場との決戦を見越して一時的に道場を畳ませた武人達。

ドンロウ道場のやり方に不満を持つ者たちの集まりで、密かに決戦に備えて鍛錬を続けていた。

各地でのドンロウ道場の悪行もつぶさに観察していたという。



・精鋭役士たち


ゴウライェンブ王の部下の中でも選りすぐりの戦士たち。

ドンロウ道場の息がかかっていないことと武術の腕に優れることを条件に集められた。

道場の摘発に際して有志連合を捕縛するという建前で道場に乱入した。



・審判 (タイパン・ジフー)


レイフウ道場とドンロウ道場の五行試合の審判として選ばれた男。

会場である『武演館』ではお馴染みの審判でもある。

試合中に一度誤審をするが、最後まで公正を期した。

しかし試合後は誤審について謂れのない誹謗中傷も受けたという。



・レン・ガオラン(本物)


本物のユージーの弟。偽レンの影武者をやらされることもある。

気が弱く優しい性格で、ユージーと足りないものを補い合って生きてきた。

拳法の腕は兄と違って平凡そのもので、肉体にもさほど恵まれていない。

幼少期は体が弱く、ユージーに守られ続けて生きてきた。

姿を隠しながら書類仕事などもやらされており、後のドンロウ道場再建に尽力する。

なお、偽レンは人体実験の際にレンに顔を寄せられたため元は違う顔だったとか。



・ドンロウ道場門下生たち


バン・ドンロウの弟子たち。道場破りなどで取り込まれた者も多い。

普通に道場に通う者もいれば道場の秘密を守る役目を持つ者もいる。

ドンロウ派の財力を費やした道場は非常に羽振りがよく、恵まれた環境故に一度入ると抜けるのが嫌になるほどだという。

数が多いだけにタチの悪い門下生もおり、道場の威を借りて狼藉を働くことも珍しくない。

更にドンロウ一派として圧力や嫌がらせ、脅し専門の部署なども存在し、腕利きの拳士を国に提供することで国の戦力にまで影響を及ぼした。



・ネフェルタン(ネフェルタン・ファレスパトラ)


王宮メイドの副メイド長を務めるエリートメイド。浅黒い肌にメイド服の白がよく映える。

向上心が強く、メイド長のロマニーをライバル視していた。

実は海外の砂漠地方でそれなりに名のある家の出身。

「ネフェルたん」と呼ばれるのを蛇蝎の如く嫌うが、これは家族に理由があるという。

ロマニーの正体を知ってメイド長を退かせる弱みを握ったが、実はもしロマニーが男だったら惚れているだろうと考える程度には特別視しており、以降は彼の秘密を守るという名目でぐいぐい近づいていった。



・天使と悪魔 (アーリエルとバシェス)


アストラエがサミットに参加する度にトランプで遊ぶ天使と悪魔。本編未登場。

それぞれが天界と魔界が人に対して設けた窓口だが、特別偉いわけではなくむしろ雑用。

アーリエルは男の天使で、生真面目ながら一度遊びを始めると熱中しやすく考えが顔に出る。

バシェスは女悪魔であり、サミットを口実に人の遊に興じているが、アーリエルより柔軟。

二人は腐れ縁らしく、喧嘩するほど仲が良いの関係である。



・ルーシャー


純ハイブリッド種の女の子。純ハイブリッドはオークを母体に人間の因子を入れて生まれる。

極めて明晰な頭脳を持っているが、生まれて数年なので感情というものがよく分かっていない。

ノノカと共に過ごすうちに自らの内にある感情の存在と表現の仕方を学んでいく。

アルディスは兄弟(兄か弟かを彼女は気にしない)で、同胞意識はある。

シェパーは育ての父親ということになるが、ノノカの母性を知った後は自分が嫌なことを強要することのあるシェパーを嫌っていることに気づき、離反した。

オーキソスとして社会に迎え入れられた後は優秀な科学者として数々の功績を残した。



・アルディス


純ハイブリッド種の男の子。絢爛武闘大会の乱入者の正体。

幼い頃から戦うことが好きであり、戦いに関しては天才的なセンスと学習能力を持つ。

反面、精神的な欲求が戦いに傾倒しすぎて他のことに興味を殆ど示さない。

自分が勝つことができないヴァルナに特別な感情を抱き、それを愛と表現するほどピュア。

ルーシャーのことは本人なりに仲間意識があり、彼女が怒ると逆らえない。

オーキソスとして社会に迎え入れられた後はヴァルナへの憧れから騎士となった。

戦い好きな所を含めやや世間離れしており、周囲には天然ないし世話のかかるヴァルナと呼ばれ、ロザリンドに手綱を握られてコンビで行動することが多い。



・ヴァルナとシアリーズを拘束したハイブリッド(ナレニア)


後天ハイブリッドヒューマンの女性。『ニューワールド』第三部隊長。

元は貧困な平民で、真面目で堅実な性格を買われてシェパーに秘書として雇われた。

よくも悪くも平凡だが判断力と実行力は高く、前線に出なければ意外と指揮官向き。

新世界秩序の方が今の特権階級が幅を利かせる社会よりはよいと信じて戦った。

ちなみに、後天的にハイブリッド化した存在の中でも王都に投入されたのは全員がオークを統率するための能力を持った女性ハイブリッドである。



・料理班に潜入していたスパイ(バルシナ)


外対騎士団料理班にシェパーの命令で潜入していたスパイの女性。

難病の弟がおり、治療方法が見つからず途方に暮れている頃にシェパーに出会い、弟の治療と引き換えにスパイの仕事を引き受ける。

ただ、スパイと言うほど本格的な訓練も命令も請けておらず、料理班は激務な上に一人になる時間が少なく、更には外部の人間であるために騎士団の深い所には入り込めなかった模様。

同僚やタマエ料理長を裏切っていることには強い葛藤があった。

事件後は料理班を解雇され、オーキソスとなった弟と共にカシニ列島に引っ越した。



・医療室出向組のスパイ(ゲラレード)


王立魔法研究院の治癒師を志していた男性。元々は研究院側のスパイ。

親が違法賭博に手を出した結果、ヤミ金などのたちの悪い犯罪者たちの格好の食い物にされた挙げ句に夜逃げして膨大な借金を押しつけられる。

資金援助して借金から解放してくれたシェパーのことは本気で恩義を感じていただけに、スパイ行為を頼まれたときは激しく葛藤したが、結局は心の弱さからシェパーの命令に従った。

事件後は自責の念から王立魔法研究院を去り、院の勧めで寒国の研究院へ渡った。



・クロスベルを監視していたスパイ(エイーダ)


クロスベルが事件に関わらないように影ながら監視していた女スパイ。

前々から『ニューワールド』の活動に関わっていたそれなりに本格的な工作員。

しかし監視対象の前にンジャとセネガが現れたことで存在を悟られてしまう。

セネガに短期とは言えまさかのガチ拷問を受けて心が折れてしまった。

『黙示録事件』は公的にはなかったことにされた事件であるため、彼女に限らずシェパー側に付いた人間はよほど悪質でない限り比較的軽い罪にされたり直接的な罰は受けず懲罰人事的な対応をされた者が多い。



・スミスとシェパーの昔の教師 (マルセス・カーン)


若き日のスミスとシェパーに勉学を教えていた学び舎の教師の男。既に故人。

厳格で実績のある人物だったが、気に入らない生徒には狭量だったという。

人間が他の生物を多く殺す事の正当性について「人間は他の生命より優れているから」と説明し、シェパーに「なら人間以上の生命体は人を殺しても良いのか」という質問を揚げ足取りと早とちりして激怒した。

シェパーは彼の語る理論がいまいち掴みきれず、かといって怒った彼は以降シェパーに取り合おうとせず、いつか人間以上の生物が出来たら一緒に再度質問しに行こうと思っていたが叶わなかった。

彼が早とちりせずシェパーとしっかり対話していたら、未来は少し違ったかも知れない。



・仕事オーク


人の因子を混ぜられてやや人間的な思考を手に入れたオーク。

因子の混入率が低いため見た目には普通のオークと余り変わらない。

彼らはテロの中で仕事をすることの辛さと仕事が実を結んだときの喜びを学んだ。



・ヴァルナに負けたハイブリッド(ギンチヨ)


後天ハイブリッドヒューマンの女性。『ニューワールド』第四部隊長。

元は列国人の柴現流一刀術の使い手で、大陸で活躍する六星冒険者だった。

将来は七星もありうると目されていたが、あるとき戦いで腕に傷を負った。

この際不幸にも運び込まれた病院で杜撰な治療を受けたせいで後遺症が残る。

元々武人気質で強さを追い求めていた彼女にとってこの呆気ない戦いの道の終わりは受け入れられるものではなく、腕の治療法を求めて彷徨った末にシェパーと出会い、ハイブリッド化を決意する。

他に道がなかったとはいえ自分が誤った方法を取った自覚はある模様。

事件後は外対騎士団に入団したが、その数年後に王宮騎士団に引き抜かれた。



・クシューに負けたハイブリッド(レーニャ)


後天ハイブリッドヒューマンの女性。『ニューワールド』第十七部隊長。

クシューを念のため無力化するように命じられて彼の屋敷に攻め入る。

元々寒国よりエリムス暗殺の為に留学を装って差し向けられていた。

暗殺者とも呼べない鉄砲玉で、権力者にいいように使われるだけの人生を悲観していた。

彼女を差し向けた権力者とシェパーが利害関係で繋がっていたため途中で『ニューワールド』の存在を知り、自ら権力者を裏切りシェパーに付いた。



・シャンディ


後天ハイブリッドヒューマンの女性。『ニューワールド』第十三部隊長。

殺人犯の娘として幼い頃から社会に疎外され、虐められて生きてきた。

そのためとにかくメンタルが弱く悲観的で、そんな自分を変えたいと望んでいたところをシェパーに誘われ、周囲がみなハイブリッドになれば自分も生きやすくなるかもしれないと『ニューワールド』に参加した。

知らず教官を務めたクロスベルの根気強く優しい指導を受けるうちに彼に懸想する。

最終的には理想より恋を選び、オーキソス初の既婚者となった。



・第十三部隊のオーク達


第十三部隊のオークは他の部隊に比べてコミュニケーション能力の発達したオークが多い。

これはシャンディのクソザコメンタルに根気よく付き合う過程でクロスベルからコミュニケーションを学んだ結果で、クロスベルにも親しみを覚える程には人に慣れてる。

クロスベルによってボズ、プンチ、ヤネマーなど名前を与えられており、奇しくも隊長が早々に裏切ったことで誰ひとり欠けることなく戦いを生き残った。



・アジョーラ


後天ハイブリッドヒューマンの女性。『ニューワールド』第八部隊長。

元は王国最悪の殺人犯と呼ばれた存在。

子供を望み、愛しながらも己の感情を上手く抑制できず結果的に死なせてしまうというという重篤な心の欠陥を抱えており、そのジレンマに苦しむことで更に精神に異常を来し、些細な諍いから夫まで殺害してしまった。

ハイブリッド化によって精神が変容したことである程度欠陥を克服することに成功している。

シャンディは彼女の娘に当たるが、表向き死亡している上に自らが母親失格であると考えているアジョーラはそのことを彼女に打ち明けず、彼女もまた知らない。



・スールニーヴェ


後天ハイブリッドヒューマンの女性。『ニューワールド』第五部隊長。

嘗て大陸でチームリーダーとしての辣腕から『嵐血』の二つ名を持つ六星級冒険者だったが、周辺の建築物や環境、民間人や味方の負傷を厭わない方法での魔物討伐を濫用したため規律違反によって冒険者ギルドを追放された。

小柄で幼い容姿へのコンプレックスを誤魔化す為に荒々しく振る舞っている。

過激な戦法は実力で敵を倒せないことの裏返しで、凡人故に先天的な才能によって成功者と失敗者が分かれる今の世界を嫌っていた。

事件後、周囲の制止を振り切って大陸に舞い戻って冒険者となり、偶然出会ったボンバルディエとバディを組んで大暴れした。



・王宮を爆破しようとしたハイブリッド(カミラ)


後天ハイブリッドヒューマンの女性。『ニューワールド』第十二部隊長。

元は王国のそれなりにいい会社にいたが、社内で起きた不正に際して特権階級に隠蔽を強要され、それに反発したために不正の責任をなすりつけられスケープゴートとして解雇された。

失意と特権階級への復讐心をシェパーに見出されてハイブリッド化をしたが、力を持ったことで被害者意識が歪んだ形で肥大化し、国家の富裕層全体が自分の復讐すべき悪だと考えだすなど拡大解釈が過ぎて過激になっていった。

事件後はアストラエに心酔して腹心の部下を自称するようになった。



・ゲルズゲルド


後天ハイブリッドヒューマンの女性。『ニューワールド』第一部副隊長。

組織内でアルディスに次ぐ戦闘力を誇るが、指揮能力を使いこなせず副隊長になった。

王国の辺境の出身で、子供の頃に人との大きな感受性の違いから精神異常者の扱いを受け、精神病院に強制入院させられた過去を持つ。

その際に家畜以下の壮絶な扱いを受け、家族や隣人にも見捨てられて絶望を味わった。

そのため入院させられる原因となった自己表現を極端に恐れるようになり、シェパーにハイブリッド化させられてからは捨てられないよう命令には忠実だが言葉は支離滅裂になった。

これは自分の本心を口にすることへの恐怖から来るものだが、精神病院にいた頃に院の人間に狂人らしく振る舞うことを強要されたという経験も入り交じっている。

事件後もしばらく自己表現することに怯えていたが、そんな彼女の手を取って外の世界に導いたのは意外にもルーシャーだったという。



・ボージャ


王立魔法研究院で車両開発に携わっていた技師の男。

元は帝国で暴走族『堕流吐露捨』カチコミ隊長でライをライバル視していた。

戦績は互角だったが、帝国の暴走族摘発によって決着が着かず仕舞いになる。

ライと再戦する可能性にのみ賭けて『ニューワールド』に協力していた執念の持ち主。



・怪物化シェパー


シェパーがオーク因子によってハイブリッド化した姿。

他のハイブリッドと違い、オーク部分と人間部分が上手く融合せずつぎはぎのようになっており、ひどく醜悪でアンバランスな姿になっている。

これは因子投入前にノノカに麻痺毒メスを受けた影響と思われる。

本人は喋りづらいが膝の負担が減って嬉しそうだった。

後に秘密裁判で終身刑が言い渡され、表向きは体調不良による療養を理由にフェードアウトしている。



・逃げようとした治癒師たち


海外から王国の特権階級相手に荒稼ぎするためにやってきた治癒師たち。

特権階級専属の治癒師としてしょうもない傷ばかり治して大金をせしめていた。

事件に際して怪我人を放置して逃げようとしたところをフィーレスとジュドーに見つかる。

この事件を機に王国では治癒師の社会における在り方が大きく議論されることとなる。



・口の悪い新人騎士 (ウダイオ)


十年後の外対騎士団で遊撃班に所属する若い騎士の男。

口が悪く挑発的で生意気な性格だが、剣の腕や判断力は悪くない。

そんな彼だがアルディスの天然で奔放なところは苦手としており、よせばいいのに突っかかっては天然返答されて勝手にイライラしている。



・ワンディルフィス・クーゲン


十年後のセドナが率いる王立公安対策室の一員の男性騎士。

ガタイは大きいが顔はどこか愛嬌があり、ちょっと押しに弱い公安の愛されキャラ。

セドナに振り回されながらもため息交じりに最後まで付き従う様が子供に振り回される大型犬のように見えることから周囲には親しみを込めてワンちゃんと呼ばれている。

アルディスに気に入られており、プライベートで一緒に遊ぶ程度には仲が良い。



・ミ・サンダス・ティーガー


十年後の外対騎士団で遊撃班に所属する若い騎士の男。

処刑人の血族出身で、いとこのミ・スティリウス・ノワールの影響で家を飛び出す。

騎士らしからぬ変形式の大鎌を武器に使っており、新人の中でも実力は抜きん出ている。

緊張感のない笑みが特徴的だが、戦いとなると切り替えが早いなど仕事も出来る方。

復帰したヴァルナとはその後先輩後輩の関係として何かと行動を共にすることになる。



・シェーナ・クリスタリア・イセガミ


ヴァルナとネメシアの間に生まれた娘。4歳。髪色や顔つきは母親似。

ネメシア曰く性格はヴァルナ似らしく、家にいるよりは行動する方が好き。

ややヴァルナに甘やかされ気味だが、今のところ素直にまっすぐ育っている。

これから彼女がどのような人間になるのかはまだ誰も知らない。




 以下、Q&A回答


Q.ヴァルナは10年間なにしてたの?

A.政治の勉強始めたことと妻子が出来た以外はいつものヴァルナでした。ドラゴン狩りとかもたまたま勉強に向かった土地で事件があって参加しただけです。


Q.天界と魔界とはなんだったのか?

A.たとえば天国と地獄という概念がありますが、我々生きた人間にはその実在を知覚する術はありません。天界と魔界も同じことで、向こうから接触してくるという異例がない限りは知覚されることのない世界だったというだけです。

天界も魔界も使命は基本的には同じで、世界の運営者です。世界というのは宇宙とも言えるような規模での話であり、人間の営みはその一欠片に過ぎません。緋想石はそんな運営者たちにとって予想外の飛来物だったのです。


Q.アストラエはヴァルナに勝てるの?

A.相変わらずたまに勝ちをもぎ取ってます。アストラエはヴァルナの八咫烏・虚も既に覚えていますし、新たな手を使うこともあり、今もヴァルナにとっては気を抜けばやられる油断ならないライバルのままです。


Q.これから騎士団の質は改善するの?

A.外対騎士団の質が落ちたのは、指導者が引退で減り、新加入メンバーの数が増え、加入条件が緩和され、オークがいなくなったことで現場で経験を積む機会が減少したことで起きています。

団としての地位が上がりオークがいない今となってはそもそも外対騎士団に嘗てと同性質の連帯感を維持させる方針は現実と乖離しており、新たな組織の在り方にどう適応するかが求められている段階です。


Q.シアリーズの息子の名前は?

A.これ答えると他の家庭で生まれた子供達の名前も延々と答えることになりかねないので答えません。


Q.ンジャとセネガはなぜ騎士を辞めて大陸に戻ったの?

A.セネガが完全にディジャーヤ側の人間になることを望んだからです。今は多くのディジャーヤの戦士を束ねる傭兵会社を設立し、その手腕を発揮しています。ンジャは隠居しつつ若いディジャーヤの戦士の指導をちょこちょこ行ってます。


Q.クリスタリア家のその後は?

A.ネメシアは元々いつかは騎士団を辞めるつもりだったので、ヴァルナとの結婚を機に騎士団を離れて夫婦で子育てしながら次期議長を狙ってます。ただ、父親の跡を継ぎたいからではなく自分の意志でですが。相棒ミラマールは信頼できる後輩に預けましたが、定期的に会いに行っては共に空を飛んでいるそうです。ちなみに槍の稽古は怠っておらず、戦闘力は十年後時点で六星クラスです。

エリシアはネメシアの恋を応援していたので結婚を祝福しましたが、その後は姉の幸せな様子に思う事があったのか、婚約者をえり好みし始めたとか。

カルストは孫が生まれたら墜ちました。


Q.ネフェルタンはロマとくっついたの?

A.くっつきましたが、そのことを知るのはロマと親しいごく一部。ロマはしれっとロマニーとしてメイドを続けています。ネフェルタンの熱い視線のせいで周囲には同性愛と誤解されていますが。


Q.ルガーは騎士団を辞めたあとは何をやっているの?

A.外対騎士団OBとして相変わらず動き回っています。親戚の孫の友達の母方の実家の近くの店の行きつけの先輩のいとこの女性が助手をしており、ルガーのやりかたを学習して女ルガーと化しつつあるとか。


Q.なんでロザリーはですわ口調をやめたの?

A.本人が子供っぽくてやめたいと思ったからです。でも近しい間柄ではときどき出してます。仕事中は少なくとも言いません。


Q.シアリーズは普段なにしてるの?

A.遊びと称して凶悪な魔物を叩きのめしにいったり、旅行に行ったり、気まぐれに料理屋をしたり奔放すぎる生活を送っています。コイヒメさんとは仲良しで、危ない場所に行くときは息子を預けていったりしてます。


Q.運命の女神とヴァルナが夢で繋がっていたのはなぜ?

A.女神を外来種扱いした不敬な人間に文句を言おうと思ったらたまたま繋がった相手がヴァルナで、そのヴァルナの気質や運命力の強さのせいでなんとなく繋がりやすくなったからです。

本編では省略していますが、今も運命の女神とヴァルナは夢で繋がっていて、偶に女神の頼みで夢の中で冒険することもあるとか。


Q.国が多いから説明してほしいんだけど?

A. ↓ こちらをどうぞ。


・王国

魔物被害を逃れる為に大陸東の大きな島に移住した国家。

魔物被害が殆どないため世界でも有数の先進国で、食品ブランドや観光事業に力を入れている他、各国の先進技術も積極的に取り入れようとしている。ギルドの規模が異常に弱いのでギルド条約違反の疑いを持たれているが、王国は否定している。


・皇国

大陸最大、最古の国家であり、同盟国の多さから絶大な影響力を持つ。

皇王を中心とした君主制国家で、貴族の影響力が強い。

魔法技術は世界一で、学問の国としても知られている。しかし歴史の古さ故か政治や組織が保守的すぎるために内部の腐敗が進んでおり、優秀な人材の流出に頭を悩ませている。近年影響力が高まる帝国を強く警戒している。


・帝国

大陸南端にある、帝王を中心とした新興の帝政国家。

皇国のマジックアイテム技術に対抗するために機械技術を研鑽してきた結果、今や世界一の機械・加工技術を持つ一大国家となった。先進的な技術を積極的に取り入れている反面、強引なやり方から反感を持つ国家も多い。近年は自然環境の破壊が問題視されている。


・祭国

帝国にほど近い地にある小国。帝国とは親密な関係にある。

祭り好きな国民性からサーカスをはじめとした数々の娯楽文化を発案、発展、発信し続けている。帝国から提供された技術を次々にエンターテインメントに反映させることから、国民全体の生活水準は世界一ではないかと言われている。巨大娯楽船コロセウム・クルーズの武闘大会は特に有名。


・森国

大陸中央付近に存在する、周囲を山と森、そして草原に囲まれた小国。

少数民族が集結して形作られた、合議制の国家。

豊かな自然ゆえに魔物も多いが、魔物と上手く距離を取りながら生活する術を昔から受け継いでいるため、他の国に比べて魔物被害は少ない。国土内に『生命樹』が存在する他、未踏破地域が多く冒険者の憧れの地でもある。

(竜殺しマルトスクが現在国籍を置く国として登場)


・峡国

嘗て世界でも一、二を争う侵略国家だった大陸北の国。

国内の土地が痩せていたため侵略戦争を繰り返して領土を広げ、皇国の属国の幾つかを実効支配したほか、宗国と列国にも幾度となく侵略を仕掛けた。しかし、行きすぎた奴隷制度から後に奴隷解放事件で一気に全盛期から転落。実効支配地域も維持出来なくなって手放し、今では中堅国家である。

(初代武闘王ガドヴェルトの出身国として登場)


・列国

大陸北東から更に海を渡った先にある列島を治める国。

将軍と武家を中心とした国家で、世界各国と比べても独自色の強い文化が目立つ。他の国に比べて家族や一族という単位が示す意味合いが強い。峡国との戦争や列国独自の魔物との戦いから武器を使った武術が発達しているが、地理的な問題から大陸とは最も近い宗国以外にそれほど繋がりがない。


・寒国

大陸北西から更に海を渡った先にある島国。

嘗て魔物のせいで大陸を追われ、過酷な環境から何度も国難に陥った歴史を持つが、今は技術力の発展によって持ち直している。最近は民族的に美形が多いことや文学の国として注目され始めている他、王族の数がとにかく多いのも有名になっている。王国には嘗て窮地を救われて以来親密な関係にある。

(詩人王子エリムスの出身国として登場)


・宗国

大陸北東の山脈の奥に存在する国。

宗王を頂点とした君主制国家で、貴族制度がないので身分格差は少ない。

山脈の向こうと文化的な繋がりが薄いため、列国と同じく文化は独自性が強い。武術の本場でもあり、特に拳法が世界で最も盛ん。五行勝負などの道場同士の決闘は一種のエンターテインメントとされている。

近年は海外との繋がりを強固にするため海路を模索している。


・湾国

大陸の南部と中央の間を結ぶ中継地点として重宝される国家。

一応は共和制国家だが、皇国の古くからの属国なのでかなり皇国寄り。

港町の多さや景観の美しさから観光にも人気がある貿易の一大拠点。

近年は帝国から受ける恩恵が次第に増加しており、従来通り皇国寄りでいるべきか未来志向で帝国寄りにするべきかで議会は頭を悩ませている。

(クロスベル被害者の会の一部の出身国として人物紹介に登場)

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最強剣士、最底辺騎士団で奮戦中 ~オークを地の果てまで追い詰めて絶対に始末するだけの簡単?なお仕事です~ 空戦型ヰ号機 @fafb03

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