降り注ぐ言葉の涙。凍り付き、文へと姿を変える。

 一言紹介でこのように書かせてもらったのには理由があって、この詩は連なりの言葉の意味だけでなく、その上から滴るような文の配置自体が、とても美しいのです。そしてそれがただの涙のように身勝手には落ちてゆかず、きちんとこのサイトに凍結してこびりついています。だから独白のような内容でも、石碑を読むかのように安心して冷静に見れる。この詩は、私たちが見た時点で私たちの”目の前”に確かに存在しているのです。まるで触れそうな程の距離感を想像させるこの詩に、ただ今戦慄しております。