不穏な雰囲気が新感覚なダークファンタジー

スラム街で育った少年たちと謎の多い《緋色の王様》にまつわる話です。

願いを叶える力が魔法になるファンタジーの世界観がいいです。

元は短編だったものが15万字となって生まれ変わりました。ハラハラする展開、謎の数々が無駄なく、最後まで飽きさせません。

作者様の小説は、キャラクター重視であり、本作でもそれは遺憾なく発揮されています。キャラの名前から特徴まで全てに意味はあります。

《》の使い方が上手いです。《王様》の謎がより深まって、良い不穏な雰囲気を作り出してます。

後半の怒涛の伏線回収・展開は読む手が止まらなくなるはず。

コンテスト一次通過常連の作者様なので、読みやすいです。

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