芸術という観点かファンタジーを書いているのがすごく面白かったです。あまりファンタジーしていないところが、逆に読みやすかったです。短く完結デキているのが素晴らしと思いました。
人間は芸術だ。そしてその人間を書く小説もまた、芸術なのだとあらためて想わせられました。それにしてもほんとうに強い輝きと陰りのある筆致。紙の上で脈動し呼吸するような。うねりを感じます。このうねり…続きを読む
「桔梗」をモチーフに、芸術に生きた者たちの繋がりと厳しさ、儚さを描く。それは芸術を志した者にしかわからないのだろうか。幻想的な雰囲気の中で、読者に考える事をゆだねる、短編だからこそ描ける世界が美しい。
芸術に命をかける。まさに、この言葉を体現したテーマの小説でした。豊かな表現力と芸術に対する鋭い洞察が織り成す美しい物語。
夢とは不思議なもの。正夢だったり、空想の産物だったりする。それを元に芸術家の光と闇に鋭く切り込んだ作品だと思います。主人公たちが恋愛関係にあったのかは分かりません。でも、光と闇、惹かれ合う所があった…続きを読む
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