転生物が多いファンタジージャンルの中で、本作は神話の時代からしっかり書いているので、読みやすく、世界の想像がかんたんにできた。剣ではなく、魔法が主力というのが個人的には好みで、世界が魔法に満たされているというのは、なかなか近年のファンタジーにはないのではないだろうか?
色々な魔法が存在し、色々な形の魔法が存在する世界。そんな世界でもちょっと変わった存在の主人公が、1人の騎士と出会う事で物語が進んでいきます。独自の神話を元に作られているため、バックボーンとなる世界がしっかり作られているので読み応えのある仕上がりになっています。1話1話もボリュームがあり、しっかりとした読みごたえを味わえます。
世界の根幹となる竜神神話や独特な魔法の概念など、ゲームまんまの所謂なろうファンタジーとは一線を画す作品です。 主人公はこの世界の普通の人間です。人並み外れたチート能力など持ってません。だから苦労します。苦労しながら運命に立ち向かいます。それがいいんです。 チート能力持った主人公が好き放題するだけのチーレムに飽きた方、騙されたと思って御一読のほどを。