第十二章「一応の解決」(日尾木一郎の記録)への応援コメント
江戸川乱歩のあの作品のことですか?
作者からの返信
桐生文香様、コメントありがとうございます。
はい、江戸川乱歩の小説を想定したセリフです。もう古典なので作中で小説の名前を直接あげても良かったのかもしれませんが、一応伏せておくことにしました。
エピローグ「そして俺は行く」(転生者『俺』の独白)への応援コメント
はじめまして。
この度は自主企画にご参加頂き、ありがとうございました。
最後まで、とても楽しく読ませて頂きました。
最初は「転生」というワードに目を引かれて「特殊設定かな?」と読み始めたのですが、そこから展開されるのが旧家の遺産相続を巡る連続殺人という「これぞ!」な王道ミステリだったので、はたして転生者である「俺」がどのような形で物語に関わってくるのか非常に興味深く読み進めることができました。
解決編では見事に騙されました。
まさかの「信頼できない語り手」モノだったのですね!
事件の描写の大半が「きいちろうさんの手記」によるものであったことが、最後の最後で活きてくる構成がお見事でした。怒涛の伏線回収により謎が一気に氷解するこの感覚。まさにミステリでしか味わえない醍醐味です。
「当事者でありながら第三者でもある」という特権的な立場を与えられた「俺」の物語が、犯人としての役割を終えて『名探偵の誕生譚』に着地するという結末。とても独創的で、爽やかな読後感でした。
素敵なお話を読ませて頂き、誠にありがとうございました!
作者からの返信
戸村井 美夜様、コメントありがとうございます。
自主企画の企画内容を読んだときにも感じたのですが、今回いただいた応援コメントからも、例えば『「信頼できない語り手」モノ』とか「『名探偵の誕生譚』に着地」とかの表現などから「この人はは本当にミステリー小説が好きで、読み慣れているお方なのだろう」と伝わってきました。
そんなかたから、
>事件の描写の大半が「きいちろうさんの手記」によるものであったことが、最後の最後で活きてくる構成がお見事
>怒涛の伏線回収により謎が一気に氷解するこの感覚。まさにミステリでしか味わえない醍醐味
と言っていただけて、本当に嬉しいです。
自主企画の企画内容でも書かれていた通り、カクヨムにおいてはマイナージャンルかもしれないミステリー小説。それでも、そんなミステリー小説が大好きで、特に本格ミステリを楽しめる方々もおられる、と改めて実感できました!
プロローグ「事件の渦中に飛び込んで」(転生者『俺』の独白)への応援コメント
企画参加ありがとうございます。なろうの方も見てきました。
作者からの返信
さんが(三可)様、コメントありがとうございます。
いわゆる「なろう向け」ではない作品だと認識していますし「カクヨム」「小説家になろう」だけでなく色々なサイトに投稿している作品なので『投稿するサイトでの作品の向き不向き』というテーマには相応しいのではないか。そう考えて、こちらの作品で企画参加させていただきました。
企画内容には『これから、大きなコンテストが続く』という言葉もありましたので、コンテストにも大きな関心があるのだろう、と想像します。その意味でもこの作品は興味深いかもしれません。色々な小説投稿サイトのコンテストに出しましたが、あらすじ欄に付記したように、少しでも評価されたのは「ネット小説大賞(第7回、第8回、第9回)」一次選考通過と「第一回ステキブンゲイ大賞」三次選考通過。これもサイトによって向き不向きがあるという話の一環でしょうね。
プロローグ「事件の渦中に飛び込んで」(転生者『俺』の独白)への応援コメント
ミステリー書架企画へのご参加ありがとうございます。
「二時間サスペンス」というよりも最近の「N〇K夜ドラマ」が好きそうな設定ですね。
この書架は私がカクヨムで活動を続ける限り設置していく予定ですので、末永くご利用いただければと思います。
作者からの返信
西山祐己様、コメントありがとうございます。
副題に「転生」という単語が入っている作品なので、異世界転生のようなアニメ向け作品だと誤解されるのではないか、と少しだけ心配していました。「ちゃんとしたミステリー置いてありますよ!」という企画に受け入れていただけてホッとしています。
エピローグ「そして俺は行く」(転生者『俺』の独白)への応援コメント
読了しました。
なにより読み応えがありました!面白かったです。
探偵役が犯人というのは驚きました。どんでん返し、いいですね!
この作品はどこか賞に応募されたのでしょうか?
されていなければ勿体無いと感じるほどに完成度の高い作品と感じました。
一方で、完成度が高すぎるゆえに浮きあがったものもあります。
・転生について
普通の異世界転生もの(これは異世界ではありませんが)だと、どうして転生するのか、とかは考えなくてもいいと思うんです。ただ、この作品は綺麗に謎が回収されていくからこそ、最後に「なぜこの主人公は死に、この時代に飛ばされることになったのか」が明らかにされると期待してしまいました。
結局そのあたりが宙ぶらりんになったまま終わり、読後感が少し濁ってしまいました。多分、ミステリとして完璧だったからこその疑問点だと思います笑
・珠美について
10人も殺されて、あとは自分だけという状況で、真相にも気付き、しかし誰に連絡することもなく一郎の看病をする。そして彼が自白するのを待った……珠美も好意をもっていましたから、かすかな期待をもっていたのかもしれませんが、ちょっと冷静すぎるような気も……。
器の大きい女性ととってもいいですが、最後の「連続殺人事件を途中で止める」もあり、むしろ本当の黒幕みたいに見えました(連続殺人事件ってそういくつも起きるものじゃありませんから)笑
と、まあ簡単に言えば、珠美のキャラがどうしても動かされている感があった、という点です。他のキャラがしっかりと自分の考えのもと動いていたからこそ、少しだけ目立ったんだと思います。
以上、気になったところがどうしても長文になってしまいましたが、総評としては大満足でした。言った通り、賞に通っていないのが不思議に思えるくらいに、です。
素晴らしい作品をありがとうございました!
作者からの返信
野原 駈様、コメントありがとうございます。
探偵役が犯人というだけならば推理小説の古典的な定番パターンの一つに過ぎないのでしょうが、そこに転生を絡めたのが少しは新しいのかな、と自分では思っています。
WEB小説として発表した作品ですが、WEB発表済みでも応募できるようなコンテストには、色々と応募しています。最終的には落選ばかりですが、3回応募して3回とも一次選考だけ通過したコンテストもありますし、それとは別に、三次選考まで通過したコンテストも一つありました。
探偵役が過去の人間に憑依してその時代の謎を解く、という歴史ミステリは商業作品でも読んだことがあるのですが、それらの作品ではその作品内で元の時代へ戻ってくるパターンばかりでした。この作品はWEB小説というのを意識して『転生』という言葉を使いましたし、この作品内では転生システムの詳細は曖昧なままにしてしまいました。
WEB小説ならば続編を書くのも簡単でしょうし、珠美のキャラクラー像を深掘りしていくためにも、シリーズとして続けていくべきなのだろう、と思っています。「旅の途中で連続殺人事件を見つけ出し、事件を途中で止めることで、十人以上の命を救う」というのが遂行された時点で『転生』の件はどうなるのか、私自身も興味あるところです。
残念ながら、まだ続編は1作品しか発表できていません。こういう推理小説は執筆以前に構想も時間かかるので、本当にシリーズ最終作まで書けるのか、ちょっと自分でも自信がないくらいです。
エピローグ「そして俺は行く」(転生者『俺』の独白)への応援コメント
全て拝読させていただきました。
少々拙い表現にはなりますが、感想を述べさせていただきます。
ミステリーは好きですが、あまり知識豊富とは言えませんので検討違いであれば申し訳ございません。
まず、探偵役が作中で推理小説を読み解いているように推理している、という点がまず新鮮でした。主人公=犯人である点も、地の文章に嘘は書かないと言うルールに則っていればいるほど読者を騙すのが難しくなる所ですが、そこを上手く設定を活かしてカバーされたのだなと感じました。
読み応えがあり、非常に面白く拝読させていただきました。
続編も書かれているとのことで、今度はそちらも拝読させていただこうと思っております。
それでは、素敵な物語をありがとうございました。
作者からの返信
寺音様、コメントありがとうございます。
語り手が犯人というのも、探偵役が犯人というのも、いくつか有名な作品で思いつくものがあるので、おそらく一つの確立されたパターンなのだと思います。どちらも謎解き役としては別人が必要なので「語り手とは異なる探偵役」「最初の探偵役とは異なるもう一人の探偵役」が導入されるの普通でしょうが、この作品の場合、そこで「第二の探偵役」を「第一の探偵役」と同一人物にするための裏技が転生設定だったのでしょうね。いただいたコメントから考えさせられて、改めて自己分析できました。
この設定ゆえに「探偵役が作中で推理小説を読み解いているように推理している」という形になりましたが……。具体的な作品名まではすぐに思いつかないものの、歴史ミステリならば似たようなパターンはあるだろうと思います。過去の事件の記録を現代の人間が読む形式で推理していく、みたいな。
そもそもこの作品の転生設定も、実は転生というより、それこそ古典的な歴史ミステリにあった「現代の人間がいつのまにか過去の人間になってしまって、その時代の謎を解く」というパターンとして見ることも出来ますから、案外ありがちな手法なのかもしれません。
結局、おおまかなパターンやトリックなどは、もう出尽くしているでしょうから、それをどうアレンジしたり組み合わせたりしていくか、というのが本格ミステリを書く上では大切なのだろう、と感じます。
プロローグ「事件の渦中に飛び込んで」(転生者『俺』の独白)への応援コメント
初めまして。先日は拙作に応援、評価を頂きまして、誠にありがとうございました。
私も鳥川様の作品から何か拝読させていただこうと、お邪魔させていただきました。
何を拝読させていただくか迷いましたが、まずは鳥川様イチオシだというこちらから。
ミステリー好きとしては今後の展開に期待せざるを得ません。
ペースはゆっくりになってしまうかもしれませんが、今後ともよろしくお願い致します。
作者からの返信
寺音様、コメントありがとうございます。
ひとくちに「ミステリー好き」といっても色々なタイプがあるでしょうが、『今後の展開に期待せざるを得ません』という気持ちがずっと続くことを願っています。こちらこそ、よろしくお願いします。
エピローグ「そして俺は行く」(転生者『俺』の独白)への応援コメント
読ませていただきました\(^-^)/
びっくりな展開でした\(^-^)/
思わず叫んでしまった。
だから、ただの謎解きサスペンスではなく、転生した設定が加わったのかなあと思いました。
作者からの返信
野林緑里様、コメントありがとうございます。レビューもありがとうございました。
確かに、転生設定は真相と密接に関わる部分ですね。元々は転生云々がない状態で考えていたのですが、それではありきたりな推理小説の劣化版になってしまう。転生要素を加えたことで作品の特徴ができた、と自分でも思っています。
ええええ!?
作者からの返信
野林緑里様、コメントありがとうございます。
解決編なので、シンプルに驚いていただけるのは嬉しいです。
プロローグ「事件の渦中に飛び込んで」(転生者『俺』の独白)への応援コメント
「きいちろう」さんの年は、30代ほどの女性より下なのか、同い年なのか。2人の関係も気になります。
次話も読んでいきたいと考えています。自主企画への参加、ありがとうございました。
作者からの返信
zero0511様、コメントありがとうございます。
プロローグは「転生者『俺』」が語り手であり、まだ「きいちろう」の記憶も曖昧なので、あまり詳しく書けませんでした。彼の年齢に関しては次話で軽く触れられますし、2人の関係などは物語全体を通して少しずつ語られていきます!
プロローグ「事件の渦中に飛び込んで」(転生者『俺』の独白)への応援コメント
こんにちわ。
自主企画「コレクション機能によってまとめられた作品」への参加ありがとうございます。
作者からの返信
野林緑里様、ありがとうございます。
既に13ものコレクションを作ってしまったので、どれで参加させていただくか一瞬だけ迷いましたが、複数のコレクションの先頭に位置する作品があったので、その作品で参加することにしました。
最終話まで読み終わったら「同じコレクションの次の小説」が表示されるわけですが、そこで2つに分岐した場合、読者の方々がどちらへ進んでくださるのか、ちょっと興味深いです。
エピローグ「そして俺は行く」(転生者『俺』の独白)への応援コメント
頂きましたぁ!
どん•でん•返し!!
解答編でどうなるのかヒヤヒヤしてたんです、終盤『目を離せない』がまさにそれでした。
本当に面白かったです。
素晴らしい時間を提供頂き、本当に有難うございました!
作者からの返信
なかと様、コメントありがとうございます。
途中のレス返しでも書いてきましたが、何度も「なるほど、そういう考え方もあるのか!」と、読者視点がどれほど作者の予想と違うのか(どれほど看破されたのか、も含めて)勉強になりました。
こちらこそ、感想に楽しませていただきました。本当にありがとうございます!
第二十六章「第二の不可能犯罪の真相」(転生者『俺』による解決編)への応援コメント
土蔵の悲鳴の謎だけ、どうしてもわからなかったんです…
私は、事前に蔵の鍵を開けて置いて陽子さんを呼び出し殺害後、施錠して何食わぬ顔で合流したと考えてましたが、どうしても悲鳴の時間と合致しない…もしくはラジカセか?だから燃やしたのか?etc…
と、推理する至福の時間を頂きました!
成る程、そういう事だったんですね!
そして、その伏線が『そこにあったかぁ!」って思いました。
いやはや、お見事です♪
作者からの返信
なかと様、コメントありがとうございます。
神視点の作者としては、第一の密室殺人が「密室ものとしては、ありがちなパターン」だっただけに、あそこで犯人を予想されてしまい、そのまま「こいつが犯人ならば、第二の密室も『密室』じゃなくなるよね?」と思われるのではないか(拍子抜けされるのではないか)と心配していました。
だから途中でいただいたコメント『うーん、きいちろうさんが怪しいと思ってたのですが… 違った様ですね…』は、とても貴重でした。「第一で予想されても、それで第二も解決されるのではなく、逆に第二の方が『わからない』というミスリードになり得る!」と、新しい発見でした。当たり前ですが、読者の方々の思考パターンは、作者の予想には収まらないものですね。
さらに、ここで『そして、その伏線が『そこにあったかぁ!」って思いました』という感想は、今度は「まさにそういう反応が欲しかった!」という方向性であり……。作者としてはニンマリです。
第二十三章「大仕事を手伝うために」(転生者『俺』による解決編)への応援コメント
…素晴らしい伏線回収劇ですね!
そして、特筆すべきは『読者がこう思うだろう』という考えの上に物語が成り立っていたという事。
私は、まんまと掌の上で転がされていた訳ですね!(良い意味です、もちろん)
今となっては、真犯人が誰かをワザと解る様に書かれて居たのではないかと思う程に…
ああ…鳥肌が治りません。
鳥になったら責任取ってくださいね!(笑)
作者からの返信
なかと様、コメントありがとうございます。
『真犯人が誰かをワザと解る様に』とまでは思いませんでしたが、バレてしまっても良い、という気持ちで書いていました。
ミステリ作品では、手がかりが多ければ多いほど解決編の納得感は強くなると思うのですが、そうなると犯人がわかりやすくなって意外性は少なくなってしまう。そこをうまくバランス取るのが名作なのでしょうが、私はそこまで出来ないので、自分の好みとして『納得感』に偏らせたつもりでした。
真犯人はバレてしまうとしても、全ての手がかりを看破されることはないのではないか、「あれも伏線だったのか!」という意外性は残せるのではないか、と思って。
でも、そんな『意外性』を楽しんでいただけるか否か、そこは読者の好み次第の部分もあるだろう。そう考えていたので、「素晴らしい伏線回収劇」「鳥肌が治りません」と言っていただけて、本当に嬉しいです!
編集済
ふふふっ…時間かけて読んだ甲斐があった。
そして真犯人達は!?
※すいません、悪い癖の独り言です。
このコメントは削除して下さいね!
作者からの返信
なかと様、コメントありがとうございます。
『時間かけて読んだ甲斐があった』というのは、本当に嬉しいお言葉です!
インターミッション「さあ事件を推理しよう」(転生者『俺』の独白)への応援コメント
いよいよですね。
推理小説の最高にいいところですね!
しっかり推理してみます。
珠美さんのプロローグで『いちろうさん』と呼んでいる点や、2枚の写真のくだり…
あとちょっとで繋がりそうなんですが…
読み返して考えてみますね!
しかし、『俺』の立場が読者の視点と重なり、物語にドップリ引き込まれる素晴らしい作品ですね。本当に企画に参加して頂きありがとうございます♪
作者からの返信
なかと様、コメントありがとうございます。
いわゆる「読者への挑戦」に相当する回であり、地味な回。商業作品では手短に済ませているのが多い印象でしたが、いざ自分で書いてみると、これだけで一回分になってしまう……。そんな回を「推理小説の最高にいいところ」と言っていただき、ありがとうございます!
また「『俺』の立場が読者の視点と重なり」という形で、そこをピックアップしていただけるのも嬉しいです。自分でも、この作品の特徴の一つだと思っていましたから!
第十三章「幽霊騒動の土蔵で」(日尾木一郎の記録)への応援コメント
うーん、きいちろうさんが怪しいと思ってたのですが…
違った様ですね…😰
さて、ミステリーの醍醐味!密室殺人!
楽しませて頂きまーす!
作者からの返信
なかと様、コメントありがとうございます。
推理小説を書いていたら、誰でも一度は使いたくなる密室殺人。……と言ったら大袈裟でしょうか。それくらいミステリーの華だと思っています。
是非お楽しみください!
第十一章「宴席の翌日」(日尾木一郎の記録)への応援コメント
探偵役の一郎さんが、探偵らしくないのがミステリー作品として新鮮ですね♪
頑張って真犯人考えます!
作者からの返信
なかと様、コメントありがとうございます。
作中では探偵役を押し付けられている『探偵役の一郎さん』ですが、事件の記録者と考えれば、ホームズ役というよりワトソン役。とはいえ、語り手が探偵役を兼ねるミステリ小説も、世の中にはごまんとあるはずなので……。
色々と考えていただけるのは嬉しいです!
第十章「葬式という名の宴会」(日尾木一郎の記録)への応援コメント
こんにちは!
読むスピードが遅くてすいません。
珠美さんの亡くなったご主人って、まさか…
いえ、独り言です。お気になさらないで下さい。
作者からの返信
なかと様、コメントありがとうございます。
読むスピードが遅いのは、むしろありがたいです。じっくり読んでいただいている、と思えますから。
この『まさか』の続きがどうなるのか、解決編でハッキリするでしょうから、私も今からドキドキしています!
プロローグ「事件の渦中に飛び込んで」(転生者『俺』の独白)への応援コメント
自主企画の方からやってきました。伏線がいっぱいはってありそうですね! 勉強させてもらいます(#^^#)
作者からの返信
楠 秋生様、コメントありがとうございます。
勉強になるほど立派な作品ではないかもしれませんが、伏線を楽しんでいただければ幸いです。
第七章「惨劇の後で」(日尾木一郎の記録)への応援コメント
犯行が可能な人物が一名いますね!
どんどん私の妄想も膨らんできました!
続きが楽しみです♪
作者からの返信
なかと様、コメントありがとうございます。
考えながら読んでいただけるのは嬉しいです。推理小説なので、特に!
プロローグ「事件の渦中に飛び込んで」(転生者『俺』の独白)への応援コメント
こんにちは!なかとです。
自主企画への参加有難う御座います。
早速、『きいちろうさん』伏線の匂いがプンプンしますねぇ〜
いいですねぇ〜
続きも楽しませて頂きます♪
作者からの返信
なかと様、コメントありがとうございます。
参加条件に『現実にあり得る設定が好ましいです』とあったので「副題に『転生』と入っている作品は大丈夫だろうか?」と心配しながらも、「『好ましい』だから絶対条件ではないはず」と思って、参加させていただきました。企画主様に読んでいただけて、ホッとしております。
解決編で読者が「やっぱり……」とシラけるのではなく、「やっぱり!」とニヤけるような小説が、私の理想です。ぜひ伏線を色々と感じ取りながら読み進めてください!
第一章「列車の中の出会い」(日尾木一郎の記録)への応援コメント
読んでいた本はジョン・ディクスン・カーの本かなぁ……。
さっそく謎の匂いがしてきましたねぇ(*´∀`*)b
作者からの返信
あっちゅまん様、コメントありがとうございます。
作中で明言は避けましたが、確かに、その部分はカーをイメージして書いたものでした。わかっていただけて嬉しいです!
エピローグ「そして俺は行く」(転生者『俺』の独白)への応援コメント
婭麟でございます。
面白かったです(≧∀≦)
犯人の一人が探偵だったとは…それも転生した先(*⁰▿⁰*)
吃驚ポンでした。
そして巡礼の旅…それも殺人を止める……
続きがありそうな…(≧∀≦)
面白いお話しをありがとうございましたm(__)m
作者からの返信
婭麟様、コメントありがとうございます。
犯人に驚いていただけたのは、まず嬉しい点です。犯人の意外性で勝負しよう、とは思っていませんでしたが、それでも推理小説ですからね、これ。
巡礼の旅に関しては、シリーズ化を匂わせるような、思わせぶりな書き方になっていますが……。とりあえず一つ、旅先で出会う事件を投稿しています(あらすじ欄の最後にURLも記しておきました)。興味がありましたら、そちらもよろしくお願いします。
エピローグ「そして俺は行く」(転生者『俺』の独白)への応援コメント
初めまして、和泉ユウキと申します。
この度は、「我こそは~」の自主企画に参加して下さりありがとうございました!
遅くなりましたが、読ませて頂きました!
最初から読んだ順に感想を書いています。
転生もので、ミステリーというのがとても興味深かったです。
ミステリーの応募はなかなか無いので、楽しみにしておりました!
しかし、この元の体の人は、随分と細かく日々のことを記していたのですね。
もうこれこそ、一種の小説ですよ!
というか、小説家なのだから、これが普通なのでしょうか(笑)。
かなりどろっどろとした事件の予感が、ひしひしと迫ってくるこの感じ。ぞわぞわします。
一義さんは殺されるだろうなと思っていたら、本当に殺され、朝子さんが事件のカギを握っていそうだなと思ったら飛び降り、と。
木田巡査が最初と違って、徐々に協力的になってきたり、やる気を見せたり。
少しずつ事態が動いていきそうなのに、なかなかもどかしい感じです。
ですが、どんどん人が殺されていきますね……。
どこかで歯止めがかかるかなと思ったのですが、そんなことはなく。
出来ることなら、もう少し犠牲者が少なかったらと思わずにはいられません。
写真で、みんなが指し示していたのとは逆の赤ん坊が本当の規輝さんというのは予想通りでしたが……。
じゃあ、本当に取り違えがあったということですか?
それとも、死んだ?
というか、朝子さんの子供?
って、解決編で衝撃です。
まさかの、共犯者……!
まさかの、共犯者!(二回目)
確かに、「?」となることが多い手記ではありましたが……。小説書く割にへっぽこ過ぎないか?とは思いましたが……。
共犯者なのに、手記に書き残すんかい!と思ってしまったのは、内緒です。
これは、売れなくても小説家としての性なのでしょうか……。しかし、かなり危ういと思います。共犯者には不向きですね。
事件が終わった後、あまりもう捜査はしない方がとかぶつぶつ言っていましたが、なるほどな!唸らされました。
しかし、それをこの転生した主人公に暴露されるとは……悪いことは出来ませんね。
でも、転生した先が、まさかの極悪犯人で、憐れというか何というか……。
だからこそ、この転生者にとっては一番最良の結末だったと思います(とんだとばっちりな気もしますが)。
そして、実を言うとずっと疑っていた珠美さんが一番の大物だということに……。
しかも、夫は元々、ちょっといけない金融業者という……。
色々な世界を見てきたからこそ、出せた結論なのかもしれませんね。
途中からは、もう早く先が読みたくて、ろくに感想を書けていませんでした。
転生の理由や謎が知りたいですが、この辺りは謎のまま終わるのですね。
あと、顔を潰された方とか、行方不明の方とか……。
この辺りは、何か提示されていたら申し訳ないです。読み取れなかった……。
この後、二人がどうなったのか。
二人の巡礼は何とか成功したのか。
色々と想像の余地を残した最後でした。
余韻が残る終わり方でした。
被害者が多すぎたので、後味の悪さは相殺されませんでしたが……少なくとも、転生者が理不尽に殺されなかったことだけは良かったです。
というか、珠美さんも別人だって気付いているのでは?(笑)
二人の行く末が気になる終わり方でした。
ここからは、ご要望のあったコメントを。
良かった点は、手記のミスリードの多さですね。
騙された部分もあれば、やっぱり違うのかと思ったり。
色々推測が出来て楽しかったです。
描写も丁寧ですし、分かりやすかったです。
導入部分で、不穏な感じがじわじわと這い上ってくる様で、その先が楽しみになりました。
後は、転生者が変に処罰されなくて良かったです!これ、本当に良かった……。
それから、珠美さんの泰然とした感じが好きです。疑っていてすみませんでした(笑)。
気になった点は、仰る通り最初は動きが鈍く感じました。
その分丁寧な描写で分かりやすかったのですが、ネットの性質だと最初の方で読むのをやめてしまう方もいるかもしれないとも思いました。
後は、上記に書いた通り、謎が謎のまま一部残っているところでしょうか。読み落としなら申し訳ないですが、匂わせる様な暗示は欲しかったかなあ、と。
人が死に過ぎたのも、結構辛かったです。
いや、ミステリーって死にますけどね……(笑)。
ですが、転生者にとっては、彼らが亡くなっていないと、珠美さんの英断が実行出来なかったと思うので、その点は仕方がないのかなとも感じました。
それから、時代って結局いつ頃なんでしょう?
転生者よりも前なんだろうなとしか分からなくて、それっぽい村を想像することしか出来ませんでした……(笑)。
一気に読ませて頂きました!
楽しい時間をありがとうございました!
作者からの返信
和泉ユウキ様、コメントありがとうございます。
まずは最後まで読んでいただけたことに感謝です! 企画内容には『最低五話、多くて十話までは通読致します』とありましたし、私の書き込みでも「できれば第十四章まで、せめて第十章まで」となっていたので、途中で投げ出されなかったことが、まずは嬉しいです。
感想も『最初から読んだ順に感想を書いています』ということなので「どこで何を感じていただけたのか」が具体的で、とてもありがたいです。
以下、総括的な感想に対してです。
>転生の理由や謎が知りたいですが、この辺りは謎のまま終わるのですね。
これに関しては、特に描写することなく流すつもりでしたが……。なるほど、これをシリーズ物として続けるのであれば、シリーズ最終作で何らかの謎解きが必要になってくるのでしょうね。
巡礼の旅で連続殺人事件を見つけ出して十人以上の命を救う、と明言した以上、例えば毎回一人ずつ救って十作書いたらそこでシリーズ終わりになりそうですし。
>顔を潰された方とか、行方不明の方とか……。
どちらもミスリードとして入れた要素でしたが、それでも放置してはいけない、と思い知らされました。特に後者に関しては完全放置だったので、反省しています。
前者は一応、第九章「急転直下の告白」において「顔のない死体のトリックは成り立たない」という会話を入れておいたので、あれで済ませたつもりでしたが……。考えてみたら、あの段階では「二転三転する推理の中の一つ」ということで流されてしまうから、解決編の中で、もう一度きちんと触れておくべきでしたね。第二十四章「幽霊の正体」で『直次生存説』という言葉が出てきているので、あの辺りで少し書き足そうと思います。
ミスリードに関しては、
>良かった点は、手記のミスリードの多さですね。
というお言葉もあるので、諸刃の剣だと感じました。確実に武器になるけれど、うまく扱わないといけないのでしょう。
同様に、諸刃の剣っぽいと思ったのが、
>かなりどろっどろとした事件の予感が、ひしひしと迫ってくるこの感じ。ぞわぞわします。
>気になった点は、仰る通り最初は動きが鈍く感じました。
序盤の「話が動かない」部分も、雰囲気作りには役立っているのだろう、と少しは肯定的に見れるようになりました。「動かない、動かない、どうしよう」と思ってきましたが、ここを改善する場合には『雰囲気』を壊さないようなバランスも考慮すべきなのでしょう。
>それから、時代って結局いつ頃なんでしょう?
カクヨムでは他に「1985年に転生した」というミステリ作品も書いていますが、そちらで『1985年』と明記したのは、その時代の文化や世相なども作中で描写するためでした。
一方、この作品に関しては、具体的な『昔』の記述はする予定がなかったので、曖昧に「昭和の田舎村」としておきましたが……。
その点、以前に『昭和のいつ時代なのか全く推察できない世界観がもったいない』という指摘をいただいて、プロローグに書き足したのが、
> テレビは白黒ではなくカラーだが、まだ家庭用ビデオデッキもない時代。
という一文でした。今回、これでもまだ足りない(あるいは、こんなサラッとした一文では読者の印象に残りにくい)ということを気付かされたので、ここも改善ポイントですね。例えば「実際にテレビをつけてみて驚いた」みたいな場面があれば、もう少し読者の印象も変わるのかも、と考えています。
この作品、「小説家になろう」に投稿した際には一切感想はなかったのですが、カクヨムでは自主企画のおかげで、いくつか感想をいただけています。その中で、
>珠美さんの泰然とした感じ
>珠美さんも別人だって気付いているのでは?(笑)
という和泉ユウキ様の感想は、他の方々のコメントとも重なっている感じです。複数の感想をいただくことで「なるほど、読者の方々の珠美像はそうなるのか」と、とても勉強になりました。自分の中で複数のイメージがあった中の一つに固まっていく感じであり、これは続編を書く上で凄く参考になりそうです。大感謝です。
以上、返信が長くなりましたが、本当にありがとうございました!
エピローグ「そして俺は行く」(転生者『俺』の独白)への応援コメント
古風な本格ミステリーかなと思って読み始めると、主人公が転生(タイムリープ?)している…これはどういう展開の物語になるのか。
先ずは設定の斬新さに驚きつつ、手記の内容に入ると、予想以上の人数が殺害されてゆく中で、どこか心ここに在らずな雰囲気の「きいちろう」は怪しいといえば怪しいのですが、殺人鬼に転生してしまったのなら真の主人公があまりにも不幸ではないかと、一体どんなラストが待っているのだろう…寧ろ、そこが気になって一気に読了しました。
ミステリーとしては古典的なトリックでもあり、薄々犯人には気づいていても、意外性がいくつも出てくる面白さに引き込まれました。横溝風と見せてクリスティに近い感触でしょうか。
終盤は、怒涛の伏線回収が見事ですね。
それと「きいちろう」の想いを知った「珠美」の大物感、大海を見てきた経験値なのか、なんて心が寛く賢い女性なんだろうと思いました。続編が楽しみです。
おそらく転生のことも理解される日が近いのでは?
作者からの返信
青い向日葵様、コメントありがとうございます。
この作品は「犯人やメイントリックは、推理小説を読み慣れた人なら簡単に察してしまうだろう。ならば『あれも伏線だったのか』みたいに、他の意外性を作るしかない」という想定で書いていたので、
>薄々犯人には気づいていても、意外性がいくつも出てくる面白さ
>終盤は、怒涛の伏線回収が見事
と言っていただけると、「狙い通りに成功した」と思えて嬉しかったです。
また、横溝作品は私自身好きで、その雰囲気の影響も出ているのでしょうが「実は横溝作品の魅力はカーやクイーンのような推理パズル的な部分ではなく、クリスティのような小説的面白さ・登場人物の心情に深く根付いた構成なのではないか。ならば、自分には絶対に真似できない」とも思っていたので、
>横溝風と見せてクリスティに近い感触
というお言葉に対しては、「狙い通り」ではなく「出来ないと思っていたことが出来たかもしれない」という喜びがありました。
>「きいちろう」の想いを知った「珠美」の大物感、大海を見てきた経験値
この辺りも「狙い通り」というより、むしろ「書いていて偶然そうなってくれた」という副産物的な部分です。村の外を経験した、というのは遺産相続のルールや『夫』との関わりのために作った設定でしたが、それがこんな部分にも上手く活かされてくれました。ある意味「キャラクターが勝手に動いてくれた」の一例なのかもしれません(構成がガチガチのはずの推理小説で勝手に動かれたら、普通は困りそうなものですが)。
特に、この珠美に関するコメントは、続編を書く上でも参考になりそうな(意識できそうな)点であり、その意味でも感謝しています。
本当に、どうもありがとうございました!
エピローグ「そして俺は行く」(転生者『俺』の独白)への応援コメント
解決編、とても読みごたえがありました。珠美の提案はきいちろうが転生者だとすでに悟っていそうな感じさえしますね! 希望を感じさせるラスト、とても好きです。昭和や平成の有名な殺人事件の場所と日付さえ覚えていれば、10人の殺人を阻止するのもそれほど難しくなさそう……と、続編を期待してしまいました。
素敵なミステリをありがとうございます。
作者からの返信
橋本圭以様、コメントありがとうございます。
やはり『読みごたえ』と言っていただけると、とても嬉しいです。また、最後は暗くならないようにしたつもりだったので(かといって能天気なハッピーエンドにもしたくなかったので)『希望を感じさせるラスト』も嬉しいお言葉でした。
>昭和や平成の有名な殺人事件の場所と日付さえ覚えていれば、10人の殺人を阻止するのもそれほど難しくなさそう
これは考えたこともなかったので、続編を書くときに少し意識するべきかもしれない、と思いました。
有意義な感想、本当にありがとうございました!
第二十三章「大仕事を手伝うために」(転生者『俺』による解決編)への応援コメント
なるほど、きいちろうが「事件をこれ以上詮索しないほうがいい」という意味のことを何度か言っていた記憶があるんですが、自分が共犯者だったからなのですね。緻密に練り上げられていて凄いです!
作者からの返信
橋本圭以様、コメントありがとうございます。
読者の方々がどれだけ細かい記述を覚えていてくださるか心配だったので、解決編では「これはこういう意味だった、あれはああいう意味だった」をかなり細かく書いてしまいましたが……。やはり、作者が作中で指摘せずとも(指摘する前に)読者側から「そういう意味だったのか!」と気づいていただけると、とても嬉しいものですね。本当にありがとうございます!
このエピソードの終盤で、
>こうやって、まだ緋蒼屋敷に到着する以前の段階で、かなりの例がある。これ以上は列挙してもキリがないので止めておくが
と書いたように、まだまだ「実は裏の意味がありました」的な記述は結構あると思います。一つでも多く気づいていただけたら(そして「なるほど」と思っていただけたら)幸いです。
第十二章「一応の解決」(日尾木一郎の記録)への応援コメント
木田巡査がじわじわ存在感を増してきましたね。通路が外につながっているのか、それとも家の中の別の部屋に出るのかで犯人の絞り込みも変わってきそうです。とりあえず読み進めます!
作者からの返信
橋本圭以様、コメントありがとうございます。
いただいたコメントを読んで、私も今さらになって色々と考えてしまいました。もっと書いておくべきことがあったなあ、という気持ちになってきました……。
第九章「急転直下の告白」(日尾木一郎の記録)への応援コメント
突然の不可解な行動ですね。
朝子さんは本当に死んでしまったんでしょうか…(゚A゚;)ゴクリ
作者からの返信
橋本圭以様、コメントありがとうございます。
以前に(第三章「緋蒼村の中へ」のところで)『朝子さんの活躍も期待してしまいます』という感想をいただいたので、少しビクビクしていたのですが……。
ついに来てしまいましたね、このエピソードが。朝子さんファン(?)に対しては申し訳ないエピソードです。
今回いただいた『突然の不可解な行動ですね』というお言葉、その不可解さが、後々解消されることを願っています。
第三章「緋蒼村の中へ」(日尾木一郎の記録)への応援コメント
直感もときには大事ですよね。推理は今のところ木一郎に任されそうですが、朝子さんの活躍も期待してしまいます。
作者からの返信
橋本圭以様、コメントありがとうございます。
直感と推理、確かに、ある意味では対照的ですね。『朝子さんの活躍も期待してしまいます』という感想を拝見して、なかなか興味深く感じました。読者目線と作者目線では応援されるキャラが異なってくることは、どんな作品でもよくあることですが、考えてみたらミステリ作品でも起こり得るのですね。
編集済
エピローグ「そして俺は行く」(転生者『俺』の独白)への応援コメント
最初に申し上げたいのは率直に面白かったこと。
これは特に情景として、或いは画像、映像としても楽しめるのが良いと感じました。そして、味わいある過去の風景を現代書くに当たっての工夫があるのも、成る程と思いました。
推理部分については、余り重要ではない展開なのかしら、と思った面もあります。かなりヒントを出しながら書かれている印象。
正直に申しますと、コメントでクリスティを出しましたのは、あの辺りで叙述トリックとほぼ定めていた為でした。内容も事実ですし、あれ位ならば他の方の推理をお邪魔しないかと思って…(問題でしたら削除致します)
しかし、それでも読んでいて迷わされました。これが推理小説では大事と存じます。珠美の立ち位置は最後まで迷いましたし、人物設定、或いは人生設定が活きたと存じます。この辺りも私にとっては横溝風の味わいでもありました。
それと、私の場合、主人公の立場を早めに予想しただけに「え?転生どうするの、それ?」が気になってならなかったのです。
ミステリーとファンタジーの混ぜ合いは好き嫌い分かれるところでしょうが、これに関しては、効いていて、あって良かったパターンではないかと考えました。
それ故に推理でも惑わされる読者もある筈。相互作用で効いています。
トリック的に気になったのは返り血の問題でしょうか。
尚、叙述トリックと捉えた一番の決め手は、共犯の考察が不自然になされなかったことです。家族内なだけに共謀が疑われ易いのに何故?と。
ミステリーでは作者から疑惑を提示された方が犯人から外し易い心理が働きますよね。私も医師共犯をほぼ排除したのは、気にかかる記述があった時点でです。
それを逆手に取り、敢えて容疑が深まらない程度の共犯の可能性を彼が話していたなら、もう少し迷ったと存じます。
ですが、予想しても、全部で誰が関係しているかを読めない時点でミステリーでは作者様上手の展開。
だからこそ、面白かったです。
作者からの返信
小余綾香様、コメントありがとうございます。
まずは『最初に申し上げたいのは率直に面白かったこと』というお言葉に感謝します。
>推理部分については、余り重要ではない展開なのかしら、と思った面もあります。かなりヒントを出しながら書かれている印象。
これに関しては、元々この作品を考えていた頃(まだ転生要素は入れていませんでしたが、基本的なトリックやプロットを考えて原稿用紙80枚程度の短編小説として書いてみたのは、高校三年生だか予備校生だかの頃でした)、推理小説を読んでいて「一応『手がかり』は示されていても、でも他の人間が真犯人だとしても物語が成立してしまうような作品、結構多いんだなあ」と感じていたのが、大きな理由だと思います。
だから自分が書く時は、できる限り「犯人はこいつ以外ありえない!」となるくらいたくさんの手がかりを……。しかしそうなると、解決編で読者は「当たり前じゃないか」とシラけるかもしれない。ならば、犯人はわかっても「あれも伏線だったのか」と、そちらで驚いてもらえるくらいに、たくさんの伏線を……。そんな考えから、ますますヒント(伏線)が多くなっていった次第です。
また「手がかり豊富で犯人がわかりやすい以上、途中で『あれっ、違うんじゃないか?』となるように、推理の迷走は必要」と思って書いていた部分もあったので(その意味では、真相よりも途中の推理の方が印象に残るとも言われるコリン・デクスターのモース警部シリーズが目標でした)、それとは違うのだとしても結果的に、
>それでも読んでいて迷わされました。これが推理小説では大事と存じます。
と言っていただけたのは、とても嬉しく思います。
他の方々への返信でも記したのですが、転生要素は、最近になって投稿用に書き直した段階で加味したものだったので、
>ミステリーとファンタジーの混ぜ合いは好き嫌い分かれるところでしょうが、これに関しては、効いていて、あって良かったパターンではないかと考えました。
これはとても嬉しい感想です。(この作品の原型を考えた)昔の自分ではなく、今の自分を評価してもらえた、という気持ちになりました。
>正直に申しますと、コメントでクリスティを出しましたのは、あの辺りで叙述トリックとほぼ定めていた為でした。
私自身「ミステリを読み慣れた方々ならば、第一の密室殺人の時点で真相を察するだろう」と思っていたので「ああ、やっぱり」という感じです。推理小説に限らず、伏線豊富な作品では「読者がどこで伏線に気づいたか」は作者としては興味あるところでしょうから(少なくとも私はそうです)、特に『あの辺りで』という言葉が嬉しかったです(『ほぼ定めていた』という書き方ですから、最初に疑惑を感じたのはもっと前なのでしょうが)。
しかも、それを「同じく気づいた者でなければわからない」という、まさに伏線的な巧みな書き方で「伏線に気づきました」と記していただけたのですから(作者である私は、あの感想を見た段階ではその意味に気づきませんでした)、削除なんてとんでもないです。むしろ大変感謝しております。
>トリック的に気になったのは返り血の問題でしょうか。
これは「あっ、しまった」と思います。指摘されるまで気づきませんでした。完全に私の考えが足りなかった部分。今からでも何か書き足そう、と思うくらいです。
パッと思いつくのは、第一の密室殺人ならば血文字の存在と絡めて、第二の密室殺人ならばナイフが刺さったままであることに(もしも引き抜けばドバッと血が出る的な話に)絡めて、それぞれ「意外と出血が少ない」という記述を書き足せるのではないか、ということ。「これだと、犯人は返り血を浴びていないくらいかも」的な会話を入れることも出来そうですが、それは少しわざとらしいかな、とも思うので、よく考えてみます。
とにかく、改修ポイントを指摘していただき、本当にありがとうございます!
>尚、叙述トリックと捉えた一番の決め手は、共犯の考察が不自然になされなかったことです。家族内なだけに共謀が疑われ易いのに何故?と。
これも、全く考えていなかった点でした。別のミステリ作品の方では、共犯説を否定する理由まで明記していたのですが……。この作品に関しては、結局は共犯ですからね。「遺産相続がらみで家族を殺すのだとしたら、同じ家族と共謀できるだろうか」くらいのことを書き足すのは簡単でしょうが、それが必要かどうか。
>それを逆手に取り、敢えて容疑が深まらない程度の共犯の可能性を彼が話していたなら、もう少し迷ったと存じます。
この感想を参考にして「手直しするべきかどうか、するとしたら、どう書きなおすか」を、じっくり考えてみたいと思います。
以上、長くなりましたが、嬉しいだけでなく色々と考えさせられる感想でした。本当にありがとうございました!
第十三章「幽霊騒動の土蔵で」(日尾木一郎の記録)への応援コメント
悲鳴と密室、然も残留が1人だけ…王道で良いですね。あらゆる手が考えられて来たシチュエーションなだけにミステリー好きの血が騒ぎます。
作者からの返信
小余綾香様、コメントありがとうございます。
『ミステリー好きの血が騒ぎます』と言っていただけると、こちらとしてもワクワクします。
第十二章「一応の解決」(日尾木一郎の記録)への応援コメント
予想以上に頑張りますね、木田巡査。
それこそ横溝作品の駐在さんのイメージがあると、誰か乗り移っているのかしら?とまで考えてしまいました。
烏川様は子供ミステリーから横溝正史ですか。それは焼き付きそうですね!私は子供ミステリー→クリスティ→横溝正史。理由は…横溝作品のタイトルがおどろおどろしく、図書室の背表紙並んでいる一画に手をつけられなかったという過去故ですw
作者からの返信
小余綾香様、コメントありがとうございます。
確かに横溝作品的な『駐在』のイメージとは違うかもしれませんね。この作品では警察関係者を一人しか登場させていないので、むしろ『迷警部』的な役割なのだと思います。
主人公の転生という要素があるだけに、なるほど『誰か乗り移っているのかしら?』という感想もあり得るわけですね。これは新鮮というか、初めて気づかされました。
クリスティ、推理小説の入門編の一つですね。私にとっては翻訳もの推理小説の入門書でした。角川文庫の横溝正史・江戸川乱歩・坂口安吾(ただし推理もののみ)を読み尽くした後、早川ミステリ文庫を読み始めたのがクリスティだったと思います。続いてクイーン、カーという変遷……。あらためて書いてみると、この作品にも強く影響が強く出ているな、と自分でも感じます。
少しこの作品の話からは外れますが。クリスティといえば、中学・高校の頃の私には「新書版ではなくて文庫版で揃えたい」というこだわりがあって、当時まだ文庫で出版されていなかった『スリーピング・マーダー』を「新書版を買うくらいなら、英語の原書を読んでみよう」ということで英語で読んだ経験があります。単語に関しては辞書が必要でしたが、構文・文法などは、びっくりするくらい平易な英語で書かれており「世界中で広くクリスティが読まれている理由の一つかもしれない」と感じたものです。
第四章「事件の概要」(日尾木一郎の記録)への応援コメント
キャラクターが事件向きに描かれていて楽しいです。
身ごもって嫁いだり、生まれを気にせずにいられない人物が複数いるのですね。先入観を持ってしまいそうですw
作者からの返信
小余綾香様、コメントありがとうございます。
ミステリ作品なので、色々と思わせぶりな人物を出しています。ただ、こうやって本編登場前に人物紹介をやってしまうと『先入観』に繋がってしまうのですね。これは改善点であると思うと同時に、それこそミステリ作品ならば読者の方々に先入観を持っていただくのもプラスになるのかもしれない……。そんなことも考えてしまいました。
第一章「列車の中の出会い」(日尾木一郎の記録)への応援コメント
横溝正史的なネーミングにシチュエーションに惹かれます!
そこに何があるのか楽しみです。
作者からの返信
小余綾香様、コメントありがとうございます。
小学生の頃、子供向けの「怪盗ルパン」シリーズや「怪人二十面相」シリーズからステップアップして、初めて読んだ大人向けの推理小説が横溝正史作品でした。夢中になって、当時角川文庫から出版されていた100冊くらいを全部読んだものです(他社から刊行されていた横溝正史原作の捕物帳シリーズにまで手を伸ばしたほどでした)。
そんな私なので、多分に影響を受けていると思います。『横溝正史的なネーミングにシチュエーションに惹かれます!』というお言葉に対して「嬉しい」「やっぱり」と思うと同時に「そうか、雰囲気だけでなく『ネーミング』も、それっぽいのか!」と気づかされました。感謝しています。
第八章「血文字の検討」(日尾木一郎の記録)への応援コメント
うーん、犯人の意図が……
作者からの返信
gaction9969様、コメントありがとうございます。
犯人の意図、つまり動機ですね。なるほど。このエピソードでそれに言及されるのは、なかなか興味深いです。
エピローグ「そして俺は行く」(転生者『俺』の独白)への応援コメント
全て拝読致しました。
拙いですが、感想を述べさせていただきます。
率直に言うと、すごく読み応えがありました。
クローズドサークルで起こる連続殺人事件という古典的な推理舞台と、探偵役の体に魂だけ転生したという現代的な設定。
まさにその設定の組み合わせの妙が活きた本格ミステリで、とても面白かったです。
特に、俺の魂が肉体に定着し、記憶が引き継がれるという設定は、事件が現在進行形ではないので真相の裏付けとして効果的で、これを考えた作者様はすごいなぁと思いました。
また、手記を辿るという形式が、読者に推理がさせやすく、私自身も様々な推理が頭の中を行き交って、登場人物皆が怪しく思えて犯人がつかめず、答え合わせがしたくて先へ先へと読み進められずにはいられなかったです。
ラストも、事実である「転生」と人として精神的に「生まれ変わる」という掛けが活きていて、うまいなぁと思いました。読んでいる時には日尾木一郎が色んな人に探偵役を任された意味がわからず、なんで皆この人を指名するんだろうと思っていたのですが、このラストに繋がっていたのかと納得しました。
少し気になる点としては、2点。
まず1つ目、人物紹介のところで村長の息子の清が 消息不明という何かを匂わせている雰囲気の言い回しなのに、最後まで出てこずに終わってしまったので、拍子抜けというか、彼に関して記述する必要はあったのかなと思ってしまいました。
そして2つ目は、ほとんど私の個人的な意見なので、参考程度に流して読んでもらって構わないです。
後半伏線を明かす場面で作者様の伏線を全て説明したい気持ちが伝わってきてしまって、正直どうなのかなと思いました。読み返したときに「あ、これが伏線だったのか!これも!」と自分で探して楽しめるのもミステリーの醍醐味の一つなのではと思っているので、全部説明してしまうと興醒めというか、もう少し読者が自分で推理する余白を持たせてもよかったのではないかなと思いました。でも、説明があって気付いたことも多々あったので、戯言と思って聞き流して下さい。
長々と失礼しました。
読んでいて楽しかったです。読み応えのある作品をありがとうございました。
作者からの返信
森山 満穂様、コメントありがとうございます。
まずは『すごく読み応えがありました』という嬉しいお言葉。ありがとうございます! 自分では「小説にしては肉付けが甘い。むしろプロットに近い、スカスカな作品なのではないか」という危惧もあったので『純文学を書いているつもりです』という方からこのようなお言葉をいただけて、少しホッとしました。
他の方々への返信でも書かせていただいたのですが、この作品の転生設定は、基本プロットやトリックを考えた『昔』のものではなく『今』のアイデアなので、その点を褒めていただけたのも大変嬉しいです。
また『登場人物皆が怪しく思えて犯人がつかめず、答え合わせがしたくて』というコメントから「自分が考えていたほど犯人やトリックはバレバレではなかったのかな?」とも思えました(バレバレな犯人を少しでもカバーしようと、作中で「ああでもない、こうでもない」と推理を二転三転させたのが功を奏したのであれば、本当に嬉しいです)。
>読み返したときに「あ、これが伏線だったのか!これも!」と自分で探して楽しめるのもミステリーの醍醐味の一つなのではと思っているので
これは本当におっしゃる通りで、子供の頃に読んだ本(おそらく横溝正史、もしかしたら江戸川乱歩)の中で「本格推理小説は二度楽しめる」と書かれていたのを、今でも覚えています。
ただしWEB小説なので「はたして読者がどれほど読み返してくれるだろうか?」という心配がありました。それでも『真相を知る前と知った後で、意味がガラリと変わってくる文章も多い』に関しては「全部列挙するのは野暮ってもんだろう」と思って『こうやって、まだ緋蒼屋敷に到着する以前の段階で、かなりの例がある。これ以上は列挙してもキリがないので止めておくが、まだまだあるに違いない』と書き記すに留めたのですが……。
直接的な伏線に関しては「犯人がわかった読者でも、全ての伏線に気づく人は少ないだろう。だから『あれもこれも伏線だったのか!』の方で驚いてもらおう」という意図で、なるべく全て記すようにしていました。でも上述のように「自分が考えていたほど犯人やトリックはバレバレではなかった」というのであれば、素直に『犯人の意外性』で楽しんでもらえるから、その必要もないのですよね。ですから「どこまで伏線を指摘するか」に関しては、もう少し感想が集まってから(「どれくらい犯人がわかりやすいのか・わかりにくいのか」を見極めてから)、再度検討してみようと思います。
>人物紹介のところで村長の息子の清が 消息不明という何かを匂わせている雰囲気の言い回しなのに、最後まで出てこずに終わってしまったので、拍子抜けというか、彼に関して記述する必要はあったのかなと思ってしまいました。
こちらは、単純に私の失敗というか技量不足というか……。ミスリード(レッドへリング)の難しさを痛感しました。上手くやらないと「これ意味あった?」になってしまうのですね。
以上、長々と失礼いたしました。
色々と有意義な感想、本当にありがとうございました。
第七章「惨劇の後で」(日尾木一郎の記録)への応援コメント
密室、そしてダイイングメッセージ……いよいよ本格めいてきましたな。
作者からの返信
gaction9969様、コメントありがとうございます。
この辺りから「ようやく物語が動き出した」という感じです。
プロローグ「事件の渦中に飛び込んで」(転生者『俺』の独白)への応援コメント
自主企画に参加していただき、ありがとうございます!
女性の喋り方からして時代的には昔の話でしょうか?
こういう作品は読んだことがないのでこれからが楽しみです!
作者からの返信
岩月 敬一様、コメントありがとうございます。
口調に関しては意識していなかったので、『女性の喋り方』から時代背景を判断していただいたのは、良い意味で予想外でした。言われてみれば、今風の喋り方ではないのかもしれませんね。
以前にいただいたコメントを元にして、数日前にようやくプロローグへ書き足した部分なのですが、
>テレビは白黒ではなくカラーだが、まだ家庭用ビデオデッキもない時代。
としてありますので、確かに『時代的には昔の話』となっています。『これからが楽しみ』と言っていただけたので、この先も楽しんでいただけることを願っています。
第六章「蒼川の姉妹」(日尾木一郎の記録)への応援コメント
一難去ってですな……
作者からの返信
gaction9969様、コメントありがとうございます。
まさにその通りです。それに……。
私は「一難去ってまた一難」と聞くと、つい「どちらも同じ程度の災難」と感じてしまうのですが、実際には、災難の度合いが大きく違う場合もあるんですよね。
エピローグ「そして俺は行く」(転生者『俺』の独白)への応援コメント
チャート企画自体は終了してしまったのですが、
期間内に読破しきれなかったので、今更ですがチャート診断させて
いただきたいと思います。
なお、かなり一方的な感想で申し訳ありません。
・ライトノベル ☆☆★☆☆ 一般文芸
・文学的要素 あり ☆★☆☆☆ なし
・エンタメ性 あり ☆☆★☆☆ なし
・男性向け ☆☆★☆☆ 女性向け
・キャラクター ☆☆☆★☆ ストーリー
まず、ライトノベルと一般文芸ですと一応、異世界(と言うか過去と言うか)転生系の要素もあり…でも、内容は推理小説…と言うどちらにも寄っていない感じを受けたで真ん中に★をつけさせていただきました。
登場人物がガンガン死んで行きますし…文学要素はあると思います。
エンタメ性については少々微妙…と、言いますか…
正直、昭和のいつ時代なのか全く推察できない世界観がもったいないかな…と。
昭和と申しましても、1桁~10代はまだ「大正」の雰囲気(女性の私服は和服がメインで、そもそも洋装はモダンガァル…等)があると思うのですが、そんな印象もあまり無く…
かと言って20年は戦争の様相が色濃いはずなのにこのストーリーから「戦争」の匂いが殆ど全くと言って良い程感じられません。
30年代~40年代ですと、戦後の傷跡…と言うか、戦後の混乱期を感じさせるエピソードが薄い気がします。(金田一耕助シリーズみたいな)
50~60年代に入って来ると、もう家電製品が各家庭に完全配備されてきて…昭和とはいえ、平成の香り…と言うか、今のお父さんお母さん世代が生まれた時代に入って来ると思います(ちびまる子ちゃんの世界観みたいな?)
その、いずれの時代としてもイマイチしっくりこない感じなので…
何かちょっと違和感があって、映像化させにくい印象があります。
男性向けか女性向けかと言いますと、どちらに向けても大丈夫な感じなので
真ん中に★を入れさせていただきました。
キャラクターか、ストーリーかと言う部分ですと、やはり「推理小説」と言う性格上、どうしてもストーリーに寄って来るかと思います。
トータルの感想ですが…
最初の「きいちろうさん」の記録からスタートして読み進めますと、
最初、これ、異世界転生設定にする意味があるのか?とかなり疑問でした。
普通に殺人事件がぽんぽん起きるので(笑)
後半の「俺」のターンでその意味は十分理解するのですが…
個人的な一読者の感覚で申し訳ありません。
単に、自分は基本「推理小説は推理しない」派なので、あまり
犯人はコイツかな?と思って読まないのですが…それでも、このオチは
「えー…(困惑)」となりました。(笑)
もちろん、それが狙いなのかもしれないのですが…
それはズルい!と感じてしまったと言うか…
ある意味、主人公=きいちろう=俺、だと思っていたので
主人公=犯人、でも読者はそれが分からない、と言う描き方に対し
「おもしろい」というよりも「それは卑怯だ!」と感じてしまいました。
後半「俺」さんが、前半のきいちろうさんの動きに対して不自然だった、と
言うシーンも、
「確かに、コイツ、探偵のくせにへっぽこだよなー」…とは思っていたのですが、
それは転生後の「俺」がある程度「探偵」らしく物語を動かして行くから仕方ないのか、と思って読み進めていたのですが
「俺」が探偵らしく動き出す前にほとんどの登場人物が死んでしまい、
あれ?「俺」の出番は…??
と思いました。
結局、読者って生き物は、ある程度勝手に想像し、
自分の予想を大きく外されると「なにこれ、つまらん」と
思ってしまうものなのかな?と思いました。
「読者」としての自分は、正直「推理小説」としては「面白くない」と感じてしまったのですが、
「小説を書くことのある自分」として読むと、逆に
主人公=犯人と言うある意味「推理小説」の「おやくそく」を切り崩そうとした
意欲作、としてこういう切り口もあるのか!
そう言う意味では「面白い」と感じる、と言うなんとも不思議な感覚の作品でした。
推理小説は普通の娯楽小説の中ではダントツ
作者様の力量と知識量が必要なジャンルだと思っており、
ちょっとでも「違和感」を読者に抱かせてしまうと一気に「ご都合主義」とか
「おもしろくない」とか言われかねないジャンルだと思います。
それに、推理小説好きの読者の中にはトリックに滅茶苦茶詳しい人も
大勢いらっしゃいますし…
「ひぐらしのなく頃に」と言う作品が一時期賛否真っ二つに割れていたのが
最初「推理小説」だったはずなのに「実はファンタジー」という流れだった為
…と伺ったことがあります。
(自分は頭っから「ファンタジーと割り切って読んだ方が楽しい」と言われたので楽しく読めましたが、推理小説として読み始めたら、楽しいという感想になったか疑問です。)
そう言った意味でも「推理小説」と「ファンタジー」はある意味
水と油で、読者側もたいがい、「推理小説」として読んでいる時は「ファンタジー」は排除して読みます。
(でないと、密室殺人は魔法で解決~☆彡、となりかねないからです)
それを上手く融合させるのは、本当に難しいと実感しました。
ありがとうございました!
作者からの返信
伊坂 枕様、コメントとチャートありがとうございます。
時代設定に関しては、もう片方のミステリとは違って「本編に時代要素が深く絡んでこない」と思ったので、あえて曖昧に『昭和』と表現してしまいました。この点は失敗だったようなので、曖昧とはいえ『戦後』『テレビは白黒ではなくカラーだが、まだ家庭用ビデオデッキもない時代』くらいの記述は、どこかに書き加えようと思います。
この作品は「三十年くらい前に短編として考えた」「それを元に加筆して十数年前に長編化して個人サイトで掲載していた」「さらに大幅に修正して固有名詞もタイトルも変えて『小説家になろう』に投稿した」という変遷で現在に至るのですが、転生設定を加えたのは『なろう』版からでした。それ以前は「駐在さんが主人公の手記を借りようとした時点で主人公は快く貸す。駐在さんが村外の人間に手記を送ることで、探偵役が登場する」という形でした。
変更したのは「『なろう』に掲載するから転生要素を加えた」という意味もありましたが、それだけでなく「犯人が罰を受けない形では良くない」という意図もありました。ちなみに第二段階の個人サイト掲載版では「プロローグ・インタミーション・エピローグにだけ出てくる大学生『俺』が、『友人』が実家で見つけ出した父親の古い手記を読む」という二段構造だったので、想定していた時代設定は70年代くらいだったのだろうと思います。
探偵役が転生者だったり、最後の段階で突然出てきたりするのは「いわゆる安楽椅子探偵タイプの小説にしたい」という理由もありました。私の中での『安楽椅子探偵』のイメージはバロネス・オルツィの『隅の老人』シリーズですが、推理小説に馴染みの薄い方々にはわからないと思いますので……。ウィキペディアから引用すると、安楽椅子探偵は、
『部屋から出ることなく、あるいは現場に赴くことなく事件を推理する探偵、あるいはそのような趣旨の作品を指す』
と書かれています。
だから「探偵が独自の調査で謎を解く」タイプの、探偵の活躍をメインにした『探偵小説』のつもりではありませんでした。探偵役が行動を開始した時点で即事件解決、というつもりで書いていました。
でも一般に『推理小説』というと、読者の方々からは、私の思う『探偵小説』的な、探偵のアクティブな活躍を期待されてしまうのですね。
>「俺」が探偵らしく動き出す前にほとんどの登場人物が死んでしまい、
>あれ?「俺」の出番は…??
>と思いました。
という感想をいただいて、痛感しました。
>単に、自分は基本「推理小説は推理しない」派なので、あまり
>犯人はコイツかな?と思って読まないのですが…それでも、このオチは
>「えー…(困惑)」となりました。(笑)
これに関しては「アンフェアと思われるかもしれない」と覚悟して書いていました。
昔から「語り手が犯人」というパターンの推理小説は結構あります。語り手が犯行時の行動を記述しないことに関して「それはアンフェアだ」という意見もよく目にしてきました。どこぞの白いマスコットの「聞かれなかったから答えなかった」を「ずるい!」と思うのと同じ感覚ですね。
私はQB擁護派ではありませんが、でも推理小説に限っては「三人称作品でも記されていない部分は当然出てくるのだから、一人称作品でも、意図的に書かないことがあってもいいじゃないか」という立場です。ただし、かつて好きな推理作家の作品を読み漁っていたら、その中の一つで語り手=犯人が終盤「正直に言おう。私は少し嘘を書いてきた」みたいなことを言い出した時は「さすがに、それはずるい!」と思いましたが。
ですので、自分でも「かなり難しいところに足を踏み入れている」と思いながら書いていました。こういう部分こそ「作者と読者の捉え方が違うだけでなく、読者それぞれでも意見が違うはず」と思うので、なるべく多くの方々の感想をいただきたいのですが……。魅力的な作品でないと、読者の方々も「感想を書こう!」という気持ちにはなりませんから、これが現状です。
そんな中、こうした感想が一つでもいただけたのは僥倖でした。貴重なコメント、本当にありがとうございました!
第五章「永瀬沼の恐怖」(日尾木一郎の記録)への応援コメント
チャート企画から参りました。
・ライトノベル ☆☆★☆☆ 一般文芸
・文学的要素 あり ☆☆★☆☆ なし
・エンタメ性 あり ☆★☆☆☆ なし
・男性向け ☆☆★☆☆ 女性向け
・キャラクター ☆☆☆☆★ ストーリー
あくまで個人の印象です。ご了承ください。
作者からの返信
奈月沙耶様、コメントとチャートありがとうございます。
この段階での評価というところで「なるほど、そうなるか」とニヤニヤしております。同時に、まだ事件も始まっていない段階であることに、嬉しいような悲しいような……。「もっと早めに物語の本筋をスタートするべきだった」と改めて反省しました。
第五章「永瀬沼の恐怖」(日尾木一郎の記録)への応援コメント
囮をかってでたと思ったら、いきなりやばい……
作者からの返信
gaction9969様、コメントありがとうございます。
囮は本来、敵を引き寄せる役目ですからね。危険もよくあること。今回は『敵』は関係なく、いわば自爆みたいなものですが。
第四章「事件の概要」(日尾木一郎の記録)への応援コメント
規輝があやしい……(早
この頁はのちのち重要となりそうなので、覚えておくとしますぞ!
作者からの返信
gaction9969様、コメントありがとうございます。
色々と想像しながら、お楽しみください。
第四章の『関係者の紹介』は、作中のキャラも『何度も読み返すことになるだろう』と書いているくらいなので、後で見直していただければ幸いです。
第三章「緋蒼村の中へ」(日尾木一郎の記録)への応援コメント
探偵としては動きづらい、聞き取りはかどらなさそうな状況ですな。
作者からの返信
gaction9969様、コメントありがとうございます。
この作品の探偵役は、自分のことを「探偵ではなく探偵作家」と言い張っていますので、まあ『動きづらい、聞き取りはかどらなさそうな状況』でも、案外、困らないのかもしれません。これが積極的に探偵活動をするつもりのキャラクターならば、大きな問題になってきそうですが。
第二章「緋蒼村の決まり」(日尾木一郎の記録)への応援コメント
閉鎖空間での殺人……本格ですな。
作者からの返信
gaction9969様、コメントありがとうございます。
はい、みんな大好き閉鎖空間です。私が推理小説を読み漁っていた子供時代とは違って、今は名探偵コナンとか金田一少年の事件簿とか、漫画やアニメでも定番のように使われているので、昔以上に閉鎖空間も身近なものになってきた、と思っています。
第一章「列車の中の出会い」(日尾木一郎の記録)への応援コメント
探偵が……旅先で事件に巻き込まれる……
わくわくするようなシチュエーションですな……ただ、人格の中身がどこでどうなったのかは気になる……
作者からの返信
gaction9969様、コメントありがとうございます。
わくわくしていただけたら幸いです。人格の中身に変化に関しては、この先のお楽しみということで……。そこまで楽しんで読んでいただけることを願っています。
プロローグ「事件の渦中に飛び込んで」(転生者『俺』の独白)への応援コメント
一風変わったミステリーになりそうですな……謎が多すぎてまだどうなるかわかりませんな
作者からの返信
gaction9969様、コメントありがとうございます。
思わせぶりなプロローグなので、確かに「一風変わったミステリー」という感じ方もわかります。まだまだ序盤なので、私としては「読者の方々の感想が、この先どうなるか」というのが心配半分、期待半分です。
第三章「緋蒼村の中へ」(日尾木一郎の記録)への応援コメント
本格ミステリーといった作品でこれからの展開が楽しみですね!
緋蒼村、緋山家と蒼川家など、引き込まれる要素が、作者の丁寧で分かりやすい文章でつづられていて、引き込まれます。
たまに皮肉のように挟まれる言葉にも、にやりとさせられます(^_^)
作者からの返信
まきや様、コメントありがとうございます。
まずは序盤で雰囲気を楽しんでいただければ幸いです。
作者としては、そのまま最後まで読んでいただけることを願うばかりです。
プロローグ「事件の渦中に飛び込んで」(転生者『俺』の独白)への応援コメント
この度は企画への参加有難うございます。
日本のクローズドサークルへの転生とは思い切った設定ですね。
転生者がどのように謎を解いていくのか楽しみな作品です。
作者からの返信
沢城侑様、コメントありがとうございます。
転生という言葉を使うと今風かもしれませんが、主人公が過去へ行って(過去の人物になって)謎を解くというだけならば、古典的な歴史ミステリでも使われている手法なのですよね。その意味では、珍しそうで珍しくないパターンだなあと自分では思っていたのですが……。
その行き先が「日本のクローズドサークル」となれば、確かに少しは目新しさも出てくるのかも。「転生者がどのように謎を解いていくのか楽しみ」と思っていただけて、まずはそれだけでも嬉しいです!