なるほど、きいちろうが「事件をこれ以上詮索しないほうがいい」という意味のことを何度か言っていた記憶があるんですが、自分が共犯者だったからなのですね。緻密に練り上げられていて凄いです!
作者からの返信
橋本圭以様、コメントありがとうございます。
読者の方々がどれだけ細かい記述を覚えていてくださるか心配だったので、解決編では「これはこういう意味だった、あれはああいう意味だった」をかなり細かく書いてしまいましたが……。やはり、作者が作中で指摘せずとも(指摘する前に)読者側から「そういう意味だったのか!」と気づいていただけると、とても嬉しいものですね。本当にありがとうございます!
このエピソードの終盤で、
>こうやって、まだ緋蒼屋敷に到着する以前の段階で、かなりの例がある。これ以上は列挙してもキリがないので止めておくが
と書いたように、まだまだ「実は裏の意味がありました」的な記述は結構あると思います。一つでも多く気づいていただけたら(そして「なるほど」と思っていただけたら)幸いです。
…素晴らしい伏線回収劇ですね!
そして、特筆すべきは『読者がこう思うだろう』という考えの上に物語が成り立っていたという事。
私は、まんまと掌の上で転がされていた訳ですね!(良い意味です、もちろん)
今となっては、真犯人が誰かをワザと解る様に書かれて居たのではないかと思う程に…
ああ…鳥肌が治りません。
鳥になったら責任取ってくださいね!(笑)
作者からの返信
なかと様、コメントありがとうございます。
『真犯人が誰かをワザと解る様に』とまでは思いませんでしたが、バレてしまっても良い、という気持ちで書いていました。
ミステリ作品では、手がかりが多ければ多いほど解決編の納得感は強くなると思うのですが、そうなると犯人がわかりやすくなって意外性は少なくなってしまう。そこをうまくバランス取るのが名作なのでしょうが、私はそこまで出来ないので、自分の好みとして『納得感』に偏らせたつもりでした。
真犯人はバレてしまうとしても、全ての手がかりを看破されることはないのではないか、「あれも伏線だったのか!」という意外性は残せるのではないか、と思って。
でも、そんな『意外性』を楽しんでいただけるか否か、そこは読者の好み次第の部分もあるだろう。そう考えていたので、「素晴らしい伏線回収劇」「鳥肌が治りません」と言っていただけて、本当に嬉しいです!