コケティッシュな文体も素晴らしいですが、歯止めが効かない、流れに身をまかせるような感覚に浸ることができます。読み終わった後、自分の作品の拙さを恥じるほど美しい作品です。
社会人X年目。永遠にかっきー推し。 小説を書いています。シナリオライター・タンカー(短歌をつくる人)でもあります。 何卒よろしくお願いします。
初め、自然で柔らかな文章に気持ちよくテンポを合わせて読んでいると、少しずつ少しずつ盛り上がっていきます。少し遅れて色香の方も盛り上がっていき、終章へと向かいます。文体の色気と内容のそれとが見事に…続きを読む
登場人物の心理描写が丁寧で、まるでそこに本当に彼女がいるかのように錯覚させる。思わずレビューを書きたくなってしまった。流石です。
不倫というテーマが出るとどうしても、昼顔の影響なのかドロドロしたようなもの、キツいイメージが強い中で、読んでいてとそういうものは強く感じず、人の心情などの読み解きに面白さを感じました。
夫の浮気に薄々気づいている主人公の”私”が、同僚の古瀬に魅かれる心理描写や、夫の秋悟に対する感情など、読み手によって違う受け取り方ができて、とても深みがある書き方をされていると思います。特に古瀬…続きを読む
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