文化祭!
ツバキガールズのデビューイベントから2週間が経った。日に日にツバキガールズの知名度は上がっていく。そして、俺が通っている中学はこの3連休中、文化祭が行われるのだ。
「明日から3日間、うちの学校で文化祭があるんで暇だったら来てください。中学生・高校生・大学生は学生証を提示すれば無料です。社会人の沙織さんと麻衣さんには前売りのチケットをあげます。学校、すぐそばなんで」
金曜日の夜、俺はメンバーにこう言った。しかし、この3日間は仕事漬けだろうな。期待はしていない。しかしリーダーである麻衣さんが、
「土日はイベントがあって来れへんけど、月曜はみんな仕事ないから来れると思うで」
と言ってくれた。
◇ ◇ ◇
そして最終日の月曜日がやって来た。俺・優衣姉・優里の3人はメンバーより一足早く学校に向かった。メンバーの皆さんは10時の開場に合わせて行くらしい。
そして朝10時、開場。それと同時に中高各クラスの催し物も一斉にスタートする。俺のクラスである中等部の3年1組の催し物はチェキを使ってのコスプレ撮影会だ。ちなみに優衣姉のクラスである高等部の2年5組は喫茶店を、優里のクラスである中等部の1年3組は体育館で劇を催すという。ちなみに俺と優衣姉は昨日、優里が出演するという劇を見てきた。優里は見事ヒロイン役だった。劇の内容はオリジナルだという。詳しいことは書かないが。
午前中、俺は撮影のためずっと教室にいなければならない。そしてしばらくして、昼から当番だという優衣姉と今日は1日暇だという優里がやってきた。優衣姉は野球のユニフォームを、優里はメイド服を希望し着替える。そして俺がコスプレした優衣姉と優里を撮影をする。そして撮影を終え、2人にチェキを渡す際、
「優、もうすぐお待ちかねのお客さんもやってくるよ」
と優衣姉が言ってきた。そして数分後、ツバキガールズのメンバー20人全員が揃ってやって来た。それと同時に、「なんだこの美女軍団は」とある男子生徒が言う。そして別の男子生徒は、「この女の子らと撮影会してぇ~」と言ってきた。
そしてメンバーは全員うちの学校の制服を希望し、俺を指名してきた。クラスメイトからの視線がすごい。俺は着替えを済ませたメンバーごとに撮影をし、チェキを渡す。そして、
「優くんの出番って午前だけだよね。じゃあ次は午後、優衣さんの喫茶店だね。みんなここで昼食を取るつもりだから待ってるよ~」
と俺が最後に撮影をした紗奈さんが言ってきた。
そして正午になり、俺はコスプレ撮影会から離れ、これから優衣姉が出番だという喫茶店に向かった。高等部の校舎へ移動する時に優里と合流し、家庭科室付近で事前に集まっていたメンバー20人とも合流した。そして優里とメンバー20人とともに、家庭科室に入る。
教室に入るとメイド服を着た優衣姉はすぐ反応し、席を案内する。しかし、メンバーが全員揃っているせいで席の半分近くを使ってしまった。すぐ席を用意できたのは良かったけど。
そして優衣姉は俺と優里、そしてメンバー全員にそれぞれ注文の対応をしてきた。俺はオムライスを注文した。そして俺・優里・メンバー全員がそれぞれ注文した食品が届く。優衣姉も大忙しだ。こうして俺たちは食事に入った。
◇ ◇ ◇
昼になり、私は家庭科室に向かった。そして私は急いでメイド服に着替える。そしてメイド服に着替えるとすぐに、優や優里、メンバーの皆さんが揃ってやって来た。それに対して私はとっさに応対する。でも席の半分近くを使ってしまった。すぐ席を用意できたのは良かったけど。そして優と優里、そしてメンバーの皆さんは私にそれぞれ注文をした。そして私は準備室に向かい、優・優里・メンバーがそれぞれ注文した食品の調理を頼む。そして準備室では、
「この女の子たち、優衣の知り合いなの?」
と、調理中の
調理を終えると私は優・優里・メンバーがそれぞれ注文した食品を準備室にあった荷台に並べ、みんなに届けた。そして私は役割を終え、準備室に戻った。
そしてしばらくすると、みんな食事を終えたようだ。私は会計をしに受付に向かった。私は優・優里・メンバーの皆さんそれぞれにお会計を行う。そして22人分の会計が終わると、私はやっと忙しさから解放されたようだ。
◇ ◇ ◇
優衣姉の喫茶店で昼食を食べ終えた俺は、優里やメンバーの皆さんと別れ、体育館に向かった。理由は特にないが、どうやらこれから軽音楽部のライブが始まるらしい。そして、体育館には安達と松永、尾崎の3人がいた。
俺は3人が座っていた位置に移動した。しかし3人は、「あまり近くに来ても困るんだけどね・・・」と言ってきた。余談だが、体育館には客はあまり来てないようで、床にゴロ寝することができるくらいであった。
そして午後2時、軽音部のライブが始まった。どうやらうちの軽音部は中高合同で部員がそれなりにいるらしく、5組に分かれて出るらしい。で、都合1時間。3時には文化祭が終わるので体育館ステージでは最後のイベントとなる。
そして1時間後、軽音部のライブが終わった。どのグループもいい音楽をしていた。安達も「みんないい音楽だったね」と言ってくれた。尾崎は、「うん。でも、中学生のグループはまだ発展途上だったけどね」と言っていた。そして松永は、
「最後に出てきたグループって全員高3だよね?プロ顔負けだった。優っちのお父さん、スカウトしないの?」
と言ってきた。それに対し俺は、「さぁ?本人に聞いてみないとわからないよ。それに優っちって何だよ。恥ずかしいじゃん・・・」と言った。ちなみに優一というのは、俺の親父の名前である。
軽音部についての話が終わり、3人とはここで別れた。そして俺は教室に戻る。これからコスプレ撮影会の後片付けだ。
結局、その後片付けが終わったのは夕方の6時を回る頃だった。そして優衣姉と優里と一緒に帰宅すると、メンバーはみんな3人の帰りを待ちわびるような表情をしていた。
そして明日と明後日は代休だ。社会人のメンバーは知らないけど、学生のメンバーはちゃんと学校がある。俺と優衣姉・優里はこの2日間どうしようかなと考えていた。
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