KACシリーズへのひとりの作家の挑戦とその物語!

関川さんは人気企画ハーフ&ハーフでも見られるように、色々と面白い企画を打ち出されている方なんですど、この作品でもまた独自のKAC参加スタイルを築かれ、大変ユニークな作品作りに取り組まれたことが伺えます。

本作のストーリーは幕間→本編→幕間→本編……という形で進行していきます。
幕間で青年Web作家(関川氏)がカクヨムからKACシリーズのお題を突きつけられ、その無茶ぶりとも思える試練に立ち向かいそして書き上げたのが本編の『北乃家の物語』です。
テンポのいい幕間とそして心にそっと染みこむ北乃家の物語。
この作品の温かさなどを見ていると、その書き手さまが大事にされていることが分かってきますよね。
飯テロ、中二病、その他もろもろ、読み進めるうちにああ、いい物語だなとしみじみと感じました。
KACシリーズの挑戦は本当にしんどいですけれど、関川さんは連作短編という形でまた別の所でも勝負されてのだな、とそのご苦労を思います。
家族になるってそういうことなんですよね。家族を描くってきっとそういうことなんです。
とても読みやすく心に馴染み、優しい気持ちになれる作品です(#^^#)
おススメいたします!

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