【KAC10】至高の一篇

　この文字数で、ここまで内容を詰め込んでいることにまず、驚いた。カタリとバーグ、トリのキャラクター設定も、それぞれが分かりやすい立場で、活躍している。カタリは時間を越えて至高の一篇を探す、未来の編集者と言ったところだろうか。そしてそのサポート役にAIのバーグがいる。トリも随所で活躍する。
　歴史的な事もふまえられており、物語に厚みを持たせている。
　そして今回、カタリが出会った少女。

　この少女正体、そして少女がこれから紡ぐ物語とは――？
　それは日本人なら誰でも知っているあの物語⁈

　是非、御一読下さい。

　綿密な調査考証と軽妙なテンポが輝かしい。あの時代を選んだセンスも流石。

KAC十日目の応募作品。
『至高の一篇』を探しに行くカタリ、バーグさんとトリ。
プロフィール以上にかわいく設定された二人と一羽は一人の少女のところへ向かいます。
そこで『至高の一篇』は見つかるのか。

テンポ良く読み進めることができ、短編ながら満足感があります。
知識も付くとても面白いお話です！

KAC10企画の中でも、ここまで設定通りの設定でバーグさんを可愛く書いた作品はないのではないでしょうか！

カタリとバーグさんの会話劇が主ですが、なぜか喋らないトリも可愛い(笑)

会話劇だけでなく、物語の軸もしっかりしており、読みごたえのある一作です！

良い書き味で三人（二人と一匹）の物語旅が進んでいきます。これは楽しい。

それぞれいい個性が出てて、良いです。古今東西のいろんな物語を、彼らにはお手伝いしていってもらいたいですね！

短編連作形式の長編になってほしい一作

カタリさんとバーグさんがとある有名な場所のとある有名な作家さんのところへ行きます。
そしてその方に物語を書くように促す……。
あの傑作はこうして出来上がったのか！　と思わず唸ってしまいます。
二人の行動が生き生きとしており、時折混じる豆知識に、なるほどを連発すること間違い無いでしょう。

さあ、ゆこう！　至高の一篇を探しに！

カタリとバーグさんの掛け合いが非常に面白く、スラスラ読める作品。
だけど、一番の山場はカタリの魂がこもった言葉でしょう。
全体が非常にバランスよくまとまっている良作。
こんな二人に応援されれば、そりゃ勇気も湧いてくるというものでしょう！