ま、捨てたきゃ捨てりゃいいんじゃね?

 そんな感じの軽いノリに終始する本作だが、主人公のラップ調の語りかけは確かに 言葉遊びの体裁を取りつつもどこか頭の隅に引っかかっている。何かあるたびに思い出しそうな不思議な魅力を持っている。
 現実に主人公がそれをやったかどうかは 不明瞭ながら、私は、どこかのビルに入ったら彼女のことを思い出そうと思う。