左様、永遠はあり得ない。永遠に。

 現代の世相を巧みな筆捌きとトゲだらけの鉄拳を使って殴り上げた、ではない書き上げた大傑作風刺劇。
 本来なら何字でも語りたい作品だが、少しでも作中に触れるようで手控えねばならない。だが語りたい。際どいジレンマだ。
 一つ確実に触れておくべきは、本作の原動力(?)となったある存在だろう。現代日本に限った話でもないだろうが、所詮人が集まって形造るモノはすべからくそういう状況にならざるを得なくなっていく。早いか遅いかの違いはあるにせよ。
 本作に触れられて良かった。

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