虚々実々の勲章

 作者は産業スパイに違いない。これほど 現実に迫る、いや現実そのものの内幕を 、群像劇としてだけでなくいわばカクヨムそのものを主人公としたドキュメンタリーにするのは内部事情を知っている人間しか書けるはずがない。
 そんなふうに主張したくなるほど完璧な 内容だった。
 百年ほど前 ウェルズの『宇宙戦争』がラジオドラマで報道された際 あまりにも真に迫った内容を真に受けた人々が本気で街から逃げ出し社会問題化 したことがある。まさに本作は問題作だ!

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