歯触りのよいレタスを噛み締めるように味わう小説。

この小説を読んで真っ先に感じたのが、文章の歯切れのよさだ。

比較的短い文で小気味良くテンポを刻みながら進むストーリーは、読んでいて心地がいい。文中にうまい具合に散らされた小道具たちがさりげなく世界観を補強している点も見逃せない。

作品は走り出したところで、まだ謎は多いがそれが解き明かされるときまで作品を追いかけようと思わせる没入感がある。

この作品を掘った先に待ち受けるのはダイヤの原石か、はたまた。今後の展開に期待したい。

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