村上春樹を彷彿とさせる文章力と哲学的内容で唸らせる。決して長いエピソードではないのに一文一文が良く練られている為か濃い物語に仕上がっていて読み応えがありました。続編を待つ。
大都会東京から排除された孤独なワナビーは山奥の朽ち果てた一軒家にMacとポメラを持ち込み臥薪嘗胆。きっと陽のあたる場所へ出てやるんだと誓ってからン十年。いまだ…
とても面白いです。色々風味を感じてしまい、懐かしさと新鮮さが交互に交わる新たな感覚に陥ってしまいます。何回も繰り返し読めば味が出ること間違いなしです。
文章も物語も、読み手の方から捕まえることは出来ない。しかし、文章と物語の方から読み手を捕まえにくる。読者は常に受け身で、主導権を得ることが出来ない。目の前に見知らぬ美女がいて、こちらに近づい…続きを読む
村上春樹風の文体と思われますが、村上春樹があまり得意ではない私でもこの作者さんの文章はどんどん読んで行けました。序盤から謎、謎、謎。暗号なのかノイズなのか、記号的な表現なのか、そういうものもあり…続きを読む
現実感のない日常。気怠さと退屈。描写されている世界は本当に現実なんだろうか。突然現れる女の子も外務省の男も、そのやりとりも、本当は夢なんじゃないか。現実とも非現実ともとれるあいまいな世界になんだかと…続きを読む
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