貴方を見捨てた神に、信仰は誓えますか?
- ★★★ Excellent!!!
――本、落としましたよ。
電車内で、不思議な文字の本を拾った主人公は、女性に声をかけた。
――ありがとう。大事な本だったから。
二人はこのことをきっかけに、親密な仲になる。
そこはストロナペスという貧富の格差が建つ国だった。
そんな中「人間の社会的七つの罪」の見立て型連続殺人事件が発生した。
主人公は植民地的社会の中で、公安の刑事の職に就いている男性だ。そして敬虔なキリスト教徒である。主人公は相棒と共に、犯人に迫る。しかし思いもよらぬところから、犯人に対する情報が浮き上がってくる。
『あなたを見捨てた神に、信仰が誓えるのか?』
遠藤周作の『沈黙』においても問われているこの問いに、主人公が出した答えとは? そして、読者に突きつけられるラストとは?
是非、ご一読ください!