概要
水面に喋りかけてみよう。返事はない。 ――仮に、返事があったら?
大学院生の一美と指導教官の三郎は、探査船〈リング〉を用いて土星の衛星で生命の痕跡を探っていた。地球に帰還する日時が迫る中、衛星の泉に妙な図形パターンが展開されるようになる。水面という「面」でしか更新できない未知の次元の存在からのメッセージか? 謎の存在と情報交換するには、泉に一定時間浮かべられるものが必要だと二人は考えたが、安全上可燃性のものが排されている探査船〈リング〉には、水面に浮かべられるものがなかった。三郎教授は、一美が隠し持っている"ある物"が交信に使えると打診してくるが……
低次元ファースト・コンタクトもの、ほんのり青春スパイス添えで。
低次元ファースト・コンタクトもの、ほんのり青春スパイス添えで。
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