第19話 高校生群、お好み焼き店へ
今日もドイツのプレゼン用の集まりがあった。基本的に今日は修正部分を確認し合うというものだった。
私の班は1年女子2名、2年生男子2名、そして私というメンバーで構成されている。
どのメンバーも面白く、個性があり、砕けた雰囲気なのに相手の気持ちに沿う力がある、とても良いメンバーだ。
そして仲が良い。
それこそ、英語でのプレゼンの始め『Now』の一言だけで全員が笑ってしまう程に。
また、私達は敬語は一切使わないというルールを定めている。これは2年生の先輩からの発信であるが、このルールとメンバーの性格が上手く合致してこのような雰囲気を作っていると私は思っている。
話に花が咲き、皆で横浜の店へご飯を食べようという事になった。そして私達は横浜駅から徒歩5分ほどのお好み焼き店へ行った。
そこからは本当に楽しい時間だった。
『わしは広島出身じゃけえ』
(広島の方、使い方が間違っていたら申し訳ない)
と言いながらお好み焼きを作っている先輩や、それに対抗して何故かハワイ出身の人がたこ焼きを焼いたりしていた。
こんなに楽しい時は久しぶりだった。
楽しい時が過ぎるのはあっという間で、気が付けば帰る時間になっていた。
帰りの電車に揺られながらぼんやりとしていると、毎日欠かさずにやると決めた英語の練習をし忘れていた事を思い出した。
いつもなら胸が痛くなり、後悔の念に駆られる私だが、今回は穏やかな気持ちでいる事ができた。
このような暖かな気持ちを与えてくれるメンバーを大切にしたいと思った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます