これが 超次元 SHO - GI だ !!

 設定が亜空の彼方にぶっ飛んでいるくせに、何故か文字を目で追っている。
 ここまでの破天荒な作品を読ませるのは、作者の技量ありきだと思う。

 駒一つで命のやり取りを地でいっている。棋士たちの翔ぶような駒捌きは、字面だけでも十二分に伝わってきて、ライヴ感が堪らない。

 将棋は、オーラという新たな力を得て、盤外を飛び出し、ついには人を殺める凶器と化してしまった!
 一旦冷静になると、「お前たち将棋を指せ」と言いたくなるが、この作品が醸し出す凄味の前には、次第にそれも野暮だと思えてくる。

読み進めるごとに、改めて将棋の良さを考えさせられる素晴らしい作品。

あと、ぼくのすいみんじかんをかえしてください。

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