神さまさえ動かしてしまう大きな愛、ここに極まれりですぜ!

この物語は、『現代ファンタジー』であることを念頭にご覧いただきたく、最初に申し上げます。なぜなら「ええっ、そんなバカな」とか「ありえない」とおっしゃられないようにと思うからです。ただし、ファンタジーだからなんでもあり、ではもちろんありません。ある種ファンタジー的要素を含みながら、実はとても素敵なラブストーリーなのです。それゆえ色々な事件や出来事が発生します。そんな簡単にハッピーエンドは迎えさせないのが作者アオイさまの十八番です。読み進めるうちに柊くんと樹さんにドンドン感情移入していきます。このあたりの引き込み方はさすがです。途中で、もう堪忍してあげて、なんて思わず叫びそうになります。叫びはしませんが。それくらい読み手をこの世界観にひたらせてくれる物語なのです。とにかくストーリー展開が飽きさせません。十六万文字あったと読み終えて初めて驚くほど上手い運びです。こんな恋愛もステキだな、そう心を動かしてくれる本物の恋愛小説です。

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