小説だからこそできる、恐怖、そして狂気の言葉遊び

暗い部屋で一人机に向かって文字を書く作家の姿が浮かび上がるようです。
作家の自問自答と彼の作った掌編のみがつづられているので、実際のところ彼がどんな環境で執筆作業をしているのか分からないのですが、私には一人原稿用紙に向かって鉛筆かシャーペンで一心不乱に書き続ける姿が見えた気がしました。
作家が始めた言葉遊びは、最初はただの遊びだし、語彙や表現を広げるための練習になりそうですが、途中から呪術のようになっていきましたね……私には恐怖を招く儀式のように思えてなりませんでした。しかしだからこそ面白くて、続きを読みたいという気持ちが止まらない……!
ラスト、なんだか妙に納得しました。虚無。

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