歌と想いは時を超え、紡がれる切なき恋物語

読み終えた時、貴方が思い浮かべたのは誰だろう?

十年。子供が大人に、そして親へと変わるような時間だ。
人は十年間の思い出をどれだけ覚えているだろうか。
時の流れは全てを洗い流す。香りを消し、思い出をモノクロに色褪せさせる。
だが、ふと口ずさむ歌のように、心に残り続けるものもある。

たとえ目の前に居なくても、姿も声も無くても、伝わる想いは確かにそこにある。
文字は、言葉は、そんな力を秘めている。

これは文字にすれば10000字に満たない短いお話。
だが、散りばめられた想いに心が満たされるだろう。

『名前』

人が最初に受け取る贈り物。
そこに込められた願いを感じて欲しい。

そして伝えて欲しい。
この切なく美しく終わらない物語を。

メル、愛してる

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