彼女のための、見え透いた嘘。

図書館に暮らしてる、なんて嘘だと二人ともわかっているけれど。

相手のことを思う、というのが果たしてどんな行動に繋がるのか、考えさせられます。少年少女の図書館での出会い。ティーンエイジャーのほろ苦い青春。夕焼けの空がやけに眩しかったり、そんな日々を繰り返していくことが幸せであり、不幸せであり。

彼の優しい嘘は、彼女の救いとなっているのか。笑いかけるたびに複雑な思いが去来します。