高校について

 乱舞メンバーが通う高校の詳細です。




舞橋まいばし女子高校(潤・春・奈由・杏季・琴美)


 乱舞キャラで一番多いのがこの高校である。通称、舞女まいじょ

 県内でも有数の名門県立女子高校である。

 大学進学率はトップクラス。

 ただしOGの未婚率もトップクラス。将来的に仕事に生きる人が多いらしい。


 制服はブレザーで、箱ひだスカート。

 華美ではないが清楚で、シンプルイズベストな制服。


 世間では、頭がよく高嶺の花なお嬢様、という歪んだイメージがあるらしいが、実際にはマイペースな自由人が数多く集まる高校。

 前述のイメージに当て嵌まる生徒は、むしろ隣町の貴咲たかさき女子高校に多い。

 自由な校風で、学業だけじゃ飽き足らず運動なり行事なり健康で文化的なことなり、やりたい事を好きなように全力でやるぜ! という連中が多く集まるらしい。とてもしたたか。

 花にたとえるなら舞女が薔薇で貴女が百合。もれなくトゲがあります。


 そういう人間の集まるカオスでフリーダムな校風のためか、行事は物凄く盛り上がる。

 内部のみの行事は大抵お菓子が商品になるので、生徒はマジ。

 舞女の文化祭は県内でも人気。ただ女子高なので、男子はチケット制かつ写真撮影は関係者以外禁止だったり、警備が厳しい。だからより一層人気になってる節もある。


 学業では特に英語教育が徹底している。毎日が単語と文法テストの嵐。

 要求されるレベルも高く、高2の段階で一通りのカリキュラムを叩き込まれる。

 何故か英語教師は全員女性で、かつ権力者も多く誰も逆らえない。怖い。

 英語が苦手なメガネや十歳児は毎日が恐怖で涙目。


 また、もう一つの側面として音楽が盛んな高校。

 行事でも音楽絡みのものが存在する他、全国レベルの実力を持つ部活も多々あり、音楽系の部活に所属する生徒が半数以上を占める。


 その所為もあるのか、あまり運動は得意ではない。舞女の体力平均は全国平均より下。

 舞女の立地は街中で、駅から近く、マラソン大会がなく、水泳の授業もない為、それ目当てで入学する連中が多いのも原因の一つと思われる。




・舞橋高校(葵・裕希)


 舞女と並び立つ進学校。県でトップの伝統ある男子校である。

 舞女よりも若干偏差値は高い。進学率もより高い。

 制服は学ラン。特に奇をてらったデザインも無く、王道も王道のアレである。

 主要な駅から遠いので自転車通学者が多い。


 こちらも舞女同様「学業だけなんて甘っちょろいこと言わないで、それ以外も全力でこなさなきゃ男じゃねぇ」な校風。無論、掲げる合言葉は文武両道質実剛健。

 文「武」が示すように、運動も出来る。

 おまけに文化部の活動もかなり盛ん。器用な人間が多いらしい。

 おかげさまで舞高生は割とモテる。

 ただし男社会で女子に慣れずシャイな人間が多いようで、彼女持ちは少ないらしい。


 やはり文化祭は人気が高い。特に男子が女装して行うミスコンなどを目当てに、主に女子が大勢押しかける。特に聖憐が多い。

 誰かさんも強制的にこれに参加させられ、しかもいいところまで食い込んだ経験があるらしい。


 理数系科目に重点的に力を入れており、特に数学の鬼っぷりは有名。

 平気で有名大学入試問題を一年の頃から定期テストに出すような高校。

 一年初期の数学の平均点は一桁をたたき出すらしい。そして地獄の補修。

 因みに模試でコンスタントに数学全国一位をたたき出している某人間がこの高校にいる。




舞橋まいばし中央ちゅうおう高校(京也、直彦)


 舞橋市では珍しい、共学の公立高校。

 共学のため、舞女や舞高より倍率は高い。

 制服はブレザー。チェックのスラックスorスカートに、やはりチェックのネクタイ。

 可愛い制服の所為もあって、やっぱり倍率が高くなる。実は毎年倍率は県内一位。


 その人気が示すように、校風も平和ないい感じである。生徒の自主性を重んじている。

 自主性がありすぎて、色んな事柄に関して教師はほぼノータッチ。行事の時には生徒会や実行委員がものすごい働く。

 組織間の派閥があったりなかったりするらしいがそれ以外は平和。

 交通の便がいい上、舞女のような制約も無いので文化祭などはかなり盛り上がる。他の高校との交流も積極的に図ろうとしている、開かれた雰囲気の学校。


 普通科の他に理数科があり、必然的に普通科は文系ばかりになっている。どちらかというと理数科の方が学業重視で、行事などの企画運営は普通科の人間が多い。

 乱舞で出てくるような方々は普通科です。




聖憐せいれん学院(妃子)


 ミッション系のお嬢様私立高校。女子高。

 澪継市市街から少し離れた郊外にあり、自然に囲まれた学園は実に清楚な雰囲気を醸し出している。

 制服は落ち着いたワインレッドのセーラー服。鞄から靴下から全てが学校指定のもの。

 中央高校と対照に校則や制約が厳しいが、そのお洒落な制服や雰囲気に惹かれて入学希望する者も多いとか。


 ミッション系のため、校内には礼拝堂があり毎日ミサが行われる。

 またイースターやクリスマスは大規模なイベントである。


 英語や異文化交流に力を入れており、帰国子女の入学も多い。

 舞女より実践を重んじているので、スピーチやリスニングはこちらのほうが優秀らしい。

 語学研修が必須であり、更に希望者は姉妹校に短期留学できる制度などが整っている。


 合コンなどでは、県内でこの高校の女子生徒が一番人気。

 「女友だちなら中央、彼女なら聖憐、結婚相手なら舞女」という男子間に伝わる少々不名誉な言葉がある。




貴咲たかさき高校(廉治)


 舞橋市の隣町、貴咲市にあるトップ校。やはり男子校。

 高校は高台に位置する。若干山の中で自然豊か。

 制服は学ラン。ぱっと見、舞橋高校と見分けが付かない。

 微妙な違いはあるらしいが外部の人間はよく分からないので、校章で判断するしかない。


 舞橋高校とは、学力・運動共に覇権を争っているらしい。

 相手を宿敵と言って憚らず、互いに互いを目の敵にしている。

 進学率や総体で事あるごとに争っているが、五分五分でなかなか差はつかないもよう。

 最近では、総体のトータル成績で舞橋高校に圧勝している。

 しかし強豪のはずの剣道で舞橋高校に敗れたため、絶賛剣道部は強化訓練中。


 また澪継高校の某生徒が、貴高の生徒と圧倒的な差をつけて全国トップに君臨している為、教師陣は揃ってほぞを噛んでいるらしい。(進学校といえど、たかが地方の高校が全国順位で名をとどろかせているのはなかなか珍しい。)


 貴高も文武両道の精神を掲げるが、どちらかというとこちらのほうがストイック。

武道や伝統芸能系がめっぽう強い。

 また貴高は、文化部は伝統系以外あまり盛んではない。

 とはいえなんだかんだ似たような校風の二校である。

 性格的に舞高の方が丸く、貴高の方が角ばっているように見える、とは某聖憐学院生徒の談。

 ただし両方ともめっぽう硬いので、結局のところ中身は似たり寄ったりだとか。


 舞橋高校と同様、理数系科目を相当重視している。

 NASAに研修に行ったり大学と提携してたりしており、政府から理数系スペシャリストを育成する高校として指定されている。






+++++


◇余談



・貴咲女子高校


 貴咲女子高校も存在するが、そこ所属のキャラクターはメインでは出てこない。

 舞女と違って清楚可憐という言葉がよく似合う高校。

 貴咲女子高校は舞女をライバル視しているが、舞橋女子高校はマイペースにも程があるので気にしていない。

 その所為もあってか運動では負けまくり。なので教師はちょっと嘆いてる。





・月谷恵の通っている高校


 中高一貫の私立高校。東京某所にある男子校である。

 高校からでも入学は可能。恵の場合は中学から入学している。


 大学の附属高校の為、よほど素行や成績が悪くなければ校内試験で大学にすんなり進学できる。

 希望学部は成績によりけり。成績優秀者から順に希望の学部に振り分けられていく。




・W大附属高校(竜太)


 舞橋市の隣県にある、某有名大学附属の私立高校。男子校。

 偏差値が舞橋高校よりエグい。

 寮があるので、竜太はそこで生活している。


 こちらは全国区でも名前が知られている高校。成績優秀者も多く、特にこの年は総合トップを取り続けている猛者が在籍している。

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『乱舞』資料集 佐久良 明兎 @akito39

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