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月谷潤(乱舞な部活遍歴)

合唱部→応援部→文芸部・演劇部



 不幸の連続で、不本意ながら部を転々と渡り歩いた遍歴を持つ。


 高校一年生当初、合唱部に入部するも、ただでさえ他の音楽系部に押され気味であるのに前年発足した歌劇部に部員をほとんど持っていかれ一年の入部数はごくわず か。しかも二年生は部員ゼロだった。

 おまけに当時の三年生がやる気のない馴れ合い集団だったために活動が実のあるものではなく、三年生が退部となった潤が一年生の夏の大会をもって休部扱いとなる。


 当然、潤は反対し、自ら部長を買って出て部の立て直しを図るも、数少ない同期の一年生はすでに見切りをつけ て吹奏楽部や歌劇部に乗り換えてしまう。

 必死の活動もむなしく、冬前には挫折。

 このころ春とよく近所の甘味処で愚痴をたれながら飲んでいた。(紅茶を。)



 合唱部の立て直しには失敗するも開き直り、一年の冬に今度は休部になっていた応援部を復活させようと試みる。

 幸い少ないながらも部員が集まり活動を再開 するが、女子校である宿命故に「果たして応援する場があるのか」と疑問視され、部としての再興認証は保留。

 練習を重ね、足繁く細かな試合でも運動部の応援 に奮戦するが、部としての正式な認証は得られないまま春を迎える。

 当然部費はもらえない。


 因みに応援部は、チアリーディングではなく学ランを着てやるアレである。

 それも応援部がなかなか認証されなかった原因の一つであった。


 新入生歓迎会にも華々しく参加し好評を得るが、今ひとつ活躍の場を見いだせないまま二年の総体を最後に解散。

 やさぐれているところを杏季に捕まり、文芸部と演劇の世界に足を踏み入れることになる。


 文芸部では現代モノが多めであるが、ジャンルは多岐にわたる。男のキャラ率が高い。二次創作のバイタリティは尽きることを知らない。

 演劇部ではキャストが主だったが、一度舞監を経験。照明・音効はやったことがない。

 もちろんキャストでは男役である。


 前半期が慌ただしかった分、後半はゆっくりと活動にいそしめ、後に春を文芸部に引きずり込んで入部させるなどなかなか片腕として活躍していたようである。

 なお、応援部での勇姿や演劇部での演技、杏季の文芸部改革によるパフォーマンスなどによって、後輩のファンが未だに後を絶たない。

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