どこまでいっても一緒にはなれない。儚い恋物語です。

タイトルにあるメンガーのスポンジ。
それが本作のすべてであります。

難しい説明は頭の隅にでもおいやって、物語に集中してください。

最後にはきっと理解できますから。

男には結婚を決めた女性がいます。そして彼女以外にも想い人がいます。

現実世界でも少なからずこうした男女の関係はあります。

しかし本作の「彼」は関係をきちんと精算したうえで、結婚することを心に決めているのです。それだけでも数多ある男女のいざこざを考えたら、大したものです。

そして「彼」は、想い人との最後のクリスマスイブを過ごします。

これから先、もう交わることのない彼女と共に――。

序盤に難しい文章が続きますが、理解などしなくていいのです。
ただ感じてください。

この切ない物語を。

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