ひとりぼっちの野球少年を変えたものとは？

少年野球を舞台に文学の様相を呈しながら、爽やかな青春物語を完成させています。
描写がきめ細かく景色が目に浮かぶようです。読後、少年を変えてくれた出会いや努力、一生大事にしたいと思える思い出が出来て、気づけばすっかり主人公に感情移入してしまっている自分がいました。
ただ一つ、少年たちの会話文に、やや児童らしからぬ大人びた言葉選びが多いのかなあと思いました。地の文は三人称視点なので違和感ないのですが。
とはいえそんなのは些細な事。今作を読み終えてみて、作者様の筆力に脱帽です。次回作にも期待してます。