ひと時の、青春物語

 家にも、学校にも居場所を見いだせず、一人苦悩していた少年。
 中心的な主人公は彼であるのですが、年齢が12歳という若さのために、やはり精神的にも未熟な面があり、そのために親や周りとも対立を引き起こす……その年ごろの子供のあり方と不安定さ、よく表現されていると思いました。
 また、そんな少年の元にやって来た、野球に対して詳しいおじさん。彼と少年との関わりの中、やはり周りとの軋轢になり、つまづきながらも成長して行く様子は、単純に上手く行くわけではない分、より応援したいと感じられます。

その他のおすすめレビュー

@TwinCrowさんの他のおすすめレビュー195