第8話

別れてから一週間がたった。いまだにその傷と共に孤独は消えない。ノンフィクションを書くだけでも、推敲するだけでも涙が出てきてしまう。


私は、一週間疑問に思っていたことを男友達に聞いてみた。バスケ部の人ってつきあうことに何を求めているのと。それは、その男友達が信用しているからという理由だけではない。中学時代にバスケ部だったからだ。


今日の一校時目は、数学だった。はじめから、前回の答え合わせで、23番からと指名されていた。私は、17番なため関係ないのだが、23番は、元カレの出席番号。私は、前に立つ元カレを見ていた。元カレは、先生にその問題の解き方を教えてもらっていたのだろうか。数学の教師と話していた。そのとき、もし別れていなかったら教えていたのにという願望と憎しみがわいてきた。それでも私はもう終わったことだと問題集を解いていた。


返信は、忙しいからかまだ来なかった。私は、雨音をききながら、一週間をふりかえる。元カレにぶちギレ、即ブロックした私。愚痴をいった私。元カレの悪いところを探そうとする私。つきあっていた頃をなかったことにしようとする私。私に非がありすぎる。


男友達からの返信は、7時ごろに来た。そんなの分からないわ笑笑と。それは、あまり恋愛に関して知らないのかそれとも人それぞれだからかはわからない。。しかし、この返信を見て、私は少し嬉しくなった。実際、本当に私のことをよく思っていない男子は、短文で冷たい返事しか来ない。しかし、その男友達は、たとえ本当にわからないと思っても笑笑と入れてくれる。それが私の心をどれだけ安心させているか。私は、いつのまにか数日前の情緒不安定さを忘れていた。





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