あったことを認めなければならない歴史。

いわゆる「なろう系」というものを完全に理解しているわけでは
ありませんが、近年の出版業界におけるそのジャンルの破壊力は
絶大であり、こういうものを書けない自分は書くべきではなかったし、
書いたものを評価してもらえないからと言って傷つくのは自己責任、
と思っていました。

でもなんだろう、この作品を読み終わって思ったのは、「自分は自分
でいいんじゃない?」ということでした。

「なろう」じゃないものを「なろう」と同等に世の中に浸透させるのは
恐らく一朝一夕には無理なのでしょう。あるべくして、世の願望の形
として「なろう」文化はできあがったのだとわかりました。

いつか「なろう」も歴史として語られる、そんな時代が来るんでしょう
かね。

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