ひたすら硬派な魔法少女モノです。クラーク3法則の1つ「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない」に寄せるなら、まさにSF調の魔法少女モノと云えます。タイトル的にコメディ作品かと思っていたら、良い意味で騙されました。作品自体は、作者の熱量が、その文章からビシビシと感じられて、思わず読んでいて、熱くなってしまいます。とにかく、読むのにカロリーを使う作品です。惜しむらくは、文章の幹にも枝にも力を入れ過ぎて、主人公の活躍が埋もれ気味に。もっと、主人公にスポットライトを!
交通事故で瀕死の千明ちゃんを救ったのは、ふしぎな妖精さん!あらら不思議! 魔法少女に大変身!そうして訪れるバトルパート。ヤクザにマフィアに殺し屋に、そして遺産目当てな叔父の影。味方の妖精さんはスチームパンクなオトコノコしちゃってる自称職人(マエストロ)。これ、本当に魔法少女⋯⋯⋯⋯?陰謀と過激の合間を突っ切る千明ちゃんは、『魔法少女オーバーキル』として今日もこの街の平和を守ります!でもまずその前に――――頑張って生き残りますッ!!
隠した野心むんむん腹黒宰相の物語(よい意味で!)、硬派な神とひとの物語、そういったものを書かれると思っていた作家さんのふり幅の大きさに、のたうちまわりたい衝撃。マ…マミさんなのですか? くるくるカーリーヘアのマミさんなのですか?!違うのです。やはりこの作家さんならではの、重さがあるのです。最新話まで一気に読んでしまいたい。なのにもうレビュー書きたい。生まれて初めてフリフリスカートの女の子が自分的にキそうで怖いです。楽しみにしています!