なろう系流行のルーツに迫る!Web小説嫌いの視点をガラリと変える作品

Web小説、それは人の欲望を限りなく詰め込んだ万魔殿。しかし、未来への希望が残るパンドラの箱。
いつだって文化というもの、今ではクールジャパンと持て囃されるものが人(書き手、そして読者)の「欲望」という泥の中で生まれ、育まれてきたものだということを意識させられます。

「欲望」を叶えるために積み重ね、そしてコピーされてきた工夫の数々が、今のWeb小説文化を作り上げている。いわば、流行るべくして流行っているWeb小説。「なぜ流行るの?」という歴史と理由を知れば、「なろう系」小説への視点はガラリと変わり、そして「異世界モノ」のその先にある流行も見えてくるのではないか。
Web小説初心者には、目から鱗の話ばかりでした。

読み物として面白く、また資料として分かりやすい、素晴らしいエッセイです。
「好き」は暖かい気持ちで育むものだよ(9話読んで)

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