優しさは人の中にある、そんなエッセイ!

何気なく読み始めたのですが、なんとも心が癒されるエッセイでした。
著者さんのお嫁さんのことをテーマにしたエッセイなのですが、これがまたなんともいい人、いいキャラクター!
彼女の飾り気のない自然体な心情や行動が、まっすぐに著者さんの心に届いていく様が美しい。
そして、それを見守るような著者さんがまたいい人なんです。

思うんですよ。
優しさというのは受け取る相手がいて成り立つものだと。
人と人との間で初めて咲くものなんだと。

淡々としているような日常生活の中でもきらめていている一瞬。
それをきちんと感じ取り、分け合っている二人。
お互いをいたわっている、なんて気の使い方はしないんです。
ただただ日常生活のさまざまなことを、二人で楽しく受け止めて生活している。
それだけのことがどれだけ大事で、豊かな事か。

このエッセイをみているとそんなことを強く感じます。
そして改めて思うのです。
それには二人がともに優しい気持ちを持っていることが大事だと。

この著者さんと、お嫁さんからはそんな優しさがあふれています。
ぜひ多くの方に読んでもらいたい、そんなエッセイです。