小さなマシンに命を吹き込めば、ぼくの心はマシンと一緒にコースを駆ける!

24分の1サイズの実車モデルの、走る模型自動車。
レギュレーション内で最大限に工夫して改造して、
実戦ではWi-FiプロポとVRカメラでマシンを操る。
それが彼らの夢中になるホビー玩具「ミニ四輪」。

「ミニ四輪」をミニ四駆と空目した同志はぜひ、
このまま本作にトラップされるとよいでしょう。
マシンを自分で操作できる、というゲーム性が、
ミニ四駆レーサーには新鮮で羨ましくて楽しい。

「ぼく」こと抹羽伝堂は小5で、母と2人暮らし。
ちょっと高価なホビー、ミニ四輪に憧れつつも、
友達のマシンを見せてもらうことしかできない。
が、ある出会いがミニ四輪への扉を開いて……。

テンポのいい文章によるレース描写が心地よく、
登場人物は個性&かわいさたっぷりに描かれる。
物語はまだ導入部。今後熱い展開が期待される。
彼らはどんなマシンで、どんな走りをするのか。

続きを楽しみにしています。
(ミニ四駆の第2次ブーム世代で、今次のブームにも乗っかってます)

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