魔法少女って言ったら、ある日、突然、ごくごく普通の女の子が魔法のステッキやらなにやらを使って華麗に変身。悪の組織と戦いながら、恋や友情、ほのぼのした日常描写+かわいいマスコットの存在に癒されて……をイメージするんですが。
強いんですよ、本作の魔法少女は。
アマゾネスって呼ばれてますからね、彼女。
あと、魔法の力は借りてません。すべて自前の強さです。
マスコット役のにゃんこキャラもいますよ。
ただ、毒舌でマニアックなところがあります。
あと、若干、人間に対して、上から目線です。
そして、そして。
サポート役の幼なじみの少年。
彼が最高なんです。もう……ひたすらに良い。
努力の男ですね。あと一途です。そして、いろいろ残念です。
バトルあり、笑いあり、恋あり、仲間との友情、そして、組織で働く大人の哀愁あり。
ギャグ満載で突っ込み所や待ってましたのお約束パターンなどが、盛りだくさん。
あっという間に読めてしまいます。おすすめですよ。
地球におとずれた最大の危機。宇宙からの侵略者に立ち向かうのは、ひとりの魔法少女――のはずなのだけど。
この魔法少女、魔法をつかいません。己の鍛えあげた肉体ひとつで、宇宙から送りこまれる魔獣を一瞬で肉塊に変えてしまいます。そのあまりにバイオレンスでスプラッターな戦闘スタイルのせいで、人々はからはこう呼ばれるようになりました。魔法少女アマゾネス――と。
いろいろおかしいです。めちゃくちゃです。腹筋よじれました。遅読のわたしが、ほぼ一気読みしてしまいました。
基本ギャグ小説です。が、じつはいろいろ素敵なものが詰まってます。だからついホロっときたりキュンときたりします。とてもズルいタイミングできます。
主人公とヒロインと、それぞれの戦う理由とか、お互いへの想いとか、そういうものに裏打ちされているギャグだから――なんていうんでしょうね。とても安心して笑えるんです。
笑いと感動と――そして、可愛いとかカッコイイとか、切ないとか時々黒いとか(笑)いろいろ規格外で、いろいろ素敵なものが目いっぱい詰まってます。
ぜひ。ほんとうに、ぜひ! 読んでみてください――!!
皆様は『魔法少女』と聞いて、どんな存在を思い浮かべますか?
可愛い女の子が、可愛いキャラから力を与えられて魔法で戦う……そんなイメージですよね。
こちらの作品では、そんなイメージがドカンと覆されます。
いえ、前半は合ってるんです。可愛い女の子と可愛いキャラまでは。
しかしヒロインとなる魔法少女・茉理は、可愛いキャラに該当する存在・バニラから『魔法少女になって』と言われて了承したものの、力を授かるまでもなく強い!
どんな敵も一撃必殺、先祖に破壊神いるよね?と突っ込みたくなるほど強いのです!!
そんな彼女の活躍を見守るのが、幼馴染であり理解者であり、本作の主人公となる浩平。
彼は茉理に淡い恋心を抱いておりますが、それすら豪快に打ち砕かれる様は涙なしでは見ていられません……。
ごめんなさい、嘘つきました。笑いました。それはもう、腹筋崩壊するくらいに。
やられてもやられても引くことのない敵!(大人の事情で)
魔獣をお豆腐のように捻り潰す魔法少女!(物理的な意味で)
どんな状況でも彼女を想い、彼女のためと頑張る主人公!(不憫、時々腹黒)
ダイエットできちゃうんじゃないかというくらい笑えて、ズルいタイミングでホロリとくる、抱腹絶倒ラブコメディです!!
宇宙からの侵略者『シンリャーク』の襲来により、地球はいま滅亡の危機に瀕して……はいなかった。
なぜなら、魔法少女がシンリャークの魔獣をつぎつぎと撃退していたからだ。
この魔法少女は、ニャンダフル星から遣わされた使者バニラによって与えられた魔法ステッキの力により変身し……ているわけでは全然なかった。
魔法少女こと森野茉理は魔法の力なんかなくても、素手で魔獣を引き裂く力を得ていたのだ、……日々のトレーニングによって。
とにかく、魔法少女ものと思わせてからの、話のずれっぷりが凄まじいです。
ただ、本作が本当に面白くなるのは、茉理が魔法少女をやめてしまってからで、もうここからの主人公浩平の暴走っぷりが楽しく、そして見ようによっては格好いい。また、茉理が抜けたことによる、浩平とバニラの掛け合いもギャグのギアが一段上がる感じです。
でも、本作読んでいて、ほんとうに素晴らしいなぁと思うことは、ギャグの上品さではないでしょうか。人をバカにしたり、汚いネタをもってくることなく、また一部の人にしか分からない笑いも皆無で、誰が読んでも安定して楽しめる笑いです。
また、笑いの部分を外して、浩平と茉理の恋愛物語と見ても結構いいお話(……と反芻したらまた笑いましたが、とくにあの正体バレるところとか)となっています。
そして、敵側のキャラクターもこれまた、楽しい。なんでしょう、あのお仕事小説ばりの中間管理職の悲哀は。
といって、油断してたら、唐突におとずれる大ピンチ! クライマックス盛り上がります。しかも○○○○○を練習うんぬんは、冒頭に伏線ありますよね!
本作は基本ギャグ小説なのですが、その中に少年の片想いとかヒーローの格好良さだとか可愛いネコだとか、お化粧に目覚めた少女がやっちまう失敗だとか、いろいろな要素が詰め込まれつつ、それでも地球の平和のために立ち上がったヒーロー、いやヒロインの物語である。
きみには、守りたいものは、あるか!?
ある日突然自分達の住んでいる町に侵略者がやって来て、
何だか可愛いマスコット的な生き物が言うわけです。
「魔法少女に変身して、この地球を救ってよ!」と。
変身アイテムをかざしてみれば、全身が光に包まれて、敵の何やかんやから身を守れつつも乙女のお洒落心もしっかり満たしてくれるようなキュートな衣装を身に纏っちゃうわけです。
そして、武器となるのは可愛らしい装飾が施されたステッキ。
それをふりふりするだけであら不思議、七色のビームで敵は宇宙の彼方へふっ飛んで行きましたとさ。
……まぁ、だいたいこんな感じじゃないでしょうか。
魔法少女、といえば。
だとしたら。
だとしたら、ですよ。
こんなに爆笑必死のストーリーにはなっていないわけです。
こんなにもたくさんの人を笑わせてくれたりなんかしないわけです。
本作のヒロイン茉理ちゃんは、見た目の可愛さは申し分ないくらいに申し分ないですし、
そのサポート役である浩平君だって花マルあげたいくらいのナイス幼馴染み、幼馴染みとはかくあるべし、と言いたくなるくらいにベストオブ幼馴染みです。
それから、忘れてはならないのがマスコット的ポジションであるバニラ。これはまぁ既存の『魔法少女の相棒』とはひと味もふた味も違っちゃうわけです。
このメンバーだからこそ。
そして戦う相手があいつらだからこそ!
笑いと感動が生まれまくっちゃうわけです!
こんな『魔法』少女を見たこともなければ、
こんな魔法『少女』だって見たことない!
色々な意味で規格外なこの物語をぜひ、お楽しみください!!
☆効能☆
・笑いすぎて腹筋が鍛えられます。
・元気がないときに元気が出ます。
☆用法・用量☆
・思わず一気読みしてしまうかもしれませんが、自分の目の疲れと呼吸困難に気を付けながら読みましょう。
☆注意☆
・この作品を見る際、電車では絶対に読まないでください。あまりにも笑いすぎて不審者扱いされてしまいます。
・これを読んだからと言って地球侵略したいと思うのはやめましょう。
え? こんなレビューじゃわからない?
ざっくりいうと、女子力が低い魔法少女が魔法(物理)で尊みを究め、ヒーローとマスコットキャラクターと敵を精神的にも物理的にもフルボッコする話です。
とにかく読んでもらえれば、恐らくこのレビューの言っていることがよくわかると思います(キメ顔)
最初から最後までしっかりと楽しいこの作品。
まずはとにかく読んでみて! とお勧めしたいのですが、レビューなので少し解説しておきます。
主人公の茉理ちゃんは素質からして最強の武闘派の女の子。
せっかくの魔法スキルも必要ないほどに圧倒的に強いんです。
しかも残虐なまでにその戦力差は圧倒的。
その茉理ちゃんを影から応援し続けているのが幼馴染の浩平くん。
可愛さの素質もばっちりな茉理を、まずは服装から可愛くしようと日々頑張ってます。
物語の主軸はこの二人の微妙な恋模様が描かれつつも、バイオレンス&コメディたっぷりに展開していきます。
さらに忘れてならないのはネコそっくりの宇宙人バニラ。
このかわいい白いヤツが毒舌をまき散らしながら、話を楽しく彩ります。
最初は完全無欠と思われた茉理ちゃんの戦いですが、ひょんなことから魔法少女をやめたいと言い出します。
ここからまた物語のギアが一段上がり、なんだかとんでもない方向へと話が転がりだします。
なぜか哀愁が漂う敵ボスたち、浩平くんの悲壮な決意、バニラの傍若無人ぶり、かみ合わない歯車ががっちりとかみ合って、物語はクライマックスへと雪崩れこんでいきます。
読みやすい語り口、ところどころに挟まれたコメディーの切れ味、なのにちゃんと物語として盛り上がる構成力。
物語の魅力いっぱいのこの作品。
ぜひぜひ読んで楽しんで欲しいです!
地球は、宇宙人『シンリャーク』により、襲撃を受け、危機に瀕していた。
そこで立ち上がったのは、一人の魔法少女。
主人公の幼なじみである茉理である。
ところがこの魔法少女。
強さの秘密は、『魔法』ではなくて……。
戦闘シーンよりなにより、敵とのコミカルなやりとりや、ちょっと天然な茉理と主人公浩平とのやりとりに、にやにやさせられたり、爆笑させられたり……。
おもうに。
地球を救うためにやってきたニャンダフル星のバニラがもっとしっかりすればこんなことには……。
いや、そんなことを言うのは野暮というモノです。
ハートフルなこのラブコメ。
是非、ご一読下さい!
地球侵略をもくろむシンリャークの魔の手から地球を守るのは、魔法少女アマゾネス……って、え? アマゾネス?
このギャップに囚われたら、もう読むのをやめられません。
でも、魔法少女の正体である森野茉理は、本当はとても可愛い少女なのです……。
個人的には、彼女の幼馴染である浩平くんの健気さがいじらしくて、すごく可愛いと思うのですが。
でも、浩平くんも男の子。男の子としての意地もしっかり書かれていて、思わず応援したくなってしまいます!
ライトな読み味に、登場人物同士のかけあいも絶妙で、すいすいと読めてしまいます。
果たして地球は守られるのか、そして浩平くんの恋の行方は⁉
これからも、目が離せません!