有限性の後で

 無限の時間を過ごすということは、時間が止まっていることと、本質的には変わらない。無限性は不変という性質をまとっている。

 生きることの意味が希薄な世界で、ようやく意味を見つけることを選択する。それは有限性を受け入れることだった。

 生きることとは、少しずつ死ぬことに他ならない。きっと、限りある『生』だからこそ、世界は虹色に輝いて見えるんだ。