概要
罪を犯したあの日から、私の人生は急速に色を持ち、輝きを帯び始めた。
「そういえば、さっき、今年の分が届いたのよ」
二本分のガラス瓶。その中に詰められた、七色に輝く液体。
「リュカの分と一緒にここに置いておくから、今日の内に飲んでおいてね」
母さんは、間違っていない。時折、こんなことを考えてしまう私の方がおかしい。だから、今日も、こんな狂気じみた考えは早々に殺して、なかったことにすべきだった。
それなのに、今日に限って何故だか、それができなかった。
「母さんは……もし、私が飲みたくないって言ったら、どうする?」
彼女が犯した罪とは――? 遠い異世界の、童話風短編です。
*この作品はエブリスタにも掲載中です。
二本分のガラス瓶。その中に詰められた、七色に輝く液体。
「リュカの分と一緒にここに置いておくから、今日の内に飲んでおいてね」
母さんは、間違っていない。時折、こんなことを考えてしまう私の方がおかしい。だから、今日も、こんな狂気じみた考えは早々に殺して、なかったことにすべきだった。
それなのに、今日に限って何故だか、それができなかった。
「母さんは……もし、私が飲みたくないって言ったら、どうする?」
彼女が犯した罪とは――? 遠い異世界の、童話風短編です。
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