処女作にして、このクオリティ。登場人物たちの心の機微が丁寧に描かれる💘

 これは、のめり込んじゃいますね♡
 ヒロインで主人公の五木麻里ちゃんが、なんというか、ヒロインっぽくない!
 とある悩みを抱える朝霧晴君を突き放す感じで、なんなのよ〜! ……とか思っちゃいました。
 一方で、その朝霧晴君も後半では、ぐっだぐだでシャキッとしなさい! って感じ?
 まあ、片方が残念なときは、もう片方が頑張っていて、バランスは取れています。
 最終的には、等身大のヒーローヒロインとして絶妙なところに落ち着きまして、これが総て計算ずくだとしたら凄い。

 他には、晴君に恋する鶴羽明菜さんの内心が乙女乙女してて可愛らしい。もうきゅんきゅんですよ♡ 恋愛的な意味では、ヒロインの座を奪われているっぽい?

 本作の最後では、第二部を予感させるような終わり方で、『ああ、きっとこのような展開になるんだろうな』と、勝手に想像してしまいました。それを考えると麻里ちゃんと晴君の恋愛的進展がなかったのも納得です。
 作者様の掌の上で踊らされてた? 脱帽でございます。

 処女作でこのクオリティとは、末恐ろしゅうございます。きっと名のある書き手に成長するでしょう……って、もうなってますね。
 無月兄先生、恐ろしい子☆

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