蛍、または私のゴースト彼氏

主人公瑠奈の彼氏は天文学者で大学講師のカッちゃん。
いつも星の話を聞かせてくれる自慢の彼氏。
しかしある時から瑠奈の身の回りで不思議な現象が起こりだし、物語はミステリーへ。

各エピソードには、ヒントとなるピースが散りばめられていて、それがひとつになった時……そう、それはまるで天動説を信じていた者が、地動説が正しいことを知ってしまったかのように、180度異なる事実が突きつけられます。
急展開からのラスト。
タイトルの「蛍」の意味を知った時、切なさが溢れてきます。

感動の恋愛ミステリー！
おすすめですっ♪♪

　主人公の女性と、天文学者の彼氏の恋愛譚。
　主人公は友達思いの友人たちと、天文学者の彼と、幸せな時間を過ごしていた。彼とはそんなに頻繁には会えないけれど、愛されていた。
　しかし、彼は忙しく、主人公の料理すら食べるのを忘れ、朝には主人公が目覚める前に家を出て行ってしまう。そんな朝は寂しさから「彼は幽霊みたいだ」と思ってしまう。
　そんな中、友人たちが男友達を主人公に紹介してくる。「彼がいると知っていながら、何故？」と、主人公は混乱する。しかし、紹介された彼にわずかに惹かれている自分もいるのだった。
　沢山話した難しい天文学の話し。恒星や星の動きについて。まるで恒星のような彼は、君が恒星なの…続きを読む