長編を書き始める際や行き詰まったとき、きっとまたここを訪れる

 作者さまが創作のコツや心がけていることなどを、ナイショで(?)わかりやすく教えてくれる創作論エッセイです。
 ユーモアを交えた優しい語り口が読みやすく、ふむふむナルホドと頷いたり、時にクスッと笑わされたりするうちに、書くことへの意欲が沸々と湧き上がってくることでしょう。
 そして最後に問いかけられるのです。

 「で、皆さんはどうです?」

 エッセイ本文はもちろん、コメント欄にも作者さまからの問いかけに真摯に向き合う皆様の ” 創作あれこれ ” が溢れています。
 「そう、あるある!」と膝を叩きたくなったり、共感しすぎて「同志よ!」と握手したくなったり。かと思えば、そんな方法論が! と目から鱗だったり。あんなに面白い作品を書かれる方も、こんなふうに悩んでるんだ…と親近感を持ったり。
 そしてそれらに対する返信の一つ一つに、温かく包み込むような優しさが満ちている。思わず「師匠、着いていきます!」と言いたくなってしまいます。

 コメント欄込みで完成となる、異色の創作論エッセイ。まずは目次だけでもざっと見てみてください。ね? 面白そうでしょう?
「物語を書くのって、やっぱり楽しい!」と改めて感じられること請け合いの作品です。

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